準備は順調。レッズのスタッフと談笑する五郎丸歩(Photo: Getty Images)
日本代表のFB五郎丸歩(ヤマハ発動機)とFLツイ ヘンドリック(サントリー)を擁するオーストラリアのレッズが、27日にシドニーでおこなわれる今季スーパーラグビー第1戦(ワラターズ戦)の試合登録メンバーを発表し、五郎丸はリザーブ、ツイは6番で先発出場することが明らかになった。
昨年のワールドカップで歴史的な3勝を挙げ、日本に空前のラグビーブームをもたらした日本代表選手たち。特に五郎丸は数々のメディアに取り上げられて一躍時の人となり、レッズの本拠地であるブリスベンに到着してからもフィーバーは続いている。
日本代表57キャップを持ち、数日後に30歳の誕生日を迎える五郎丸は、スーパーラグビー初挑戦。ジャパンラグビートップリーグ終了後、チームに合流してまだ3週間も経っておらず、15番は元ラグビーリーグ(13人制)スターのカーマイケル・ハントに取られたが、ワールドカップで58得点し(1トライを含む)、トップリーグ得点王となったゴールキック力はリチャード・グレアム ヘッドコーチも高く評価しており、レッズのカギを握る。
レッズ2年目のツイは昨年大会の終盤に2試合を経験したが、スターティングメンバーとなるのは初めて。同じポジションのリーアム・ギルとロロ・ファカオシレアが負傷で離脱しており、日本代表36キャップを持つツイの突破力に期待がかかる。
2011年に初優勝を遂げたレッズだが、昨年は大きく負け越して13位と低迷。中心選手だったSHウィル・ゲニア、SOクウェイド・クーパー、LOジェームズ・ホーウィル、WTBジェームズ・オコナー、FLアダム・トムソンらが抜けて大幅な戦力ダウンとなり、今年も苦しい戦いが予想されるが、オーストラリアでおこなう序盤の5戦を勝ち越して勢いをつけたいところだ。
プレシーズンのブランビーズ戦でプレーするツイ ヘンドリック
(Photo: Getty Images)