スペイン戦でディフェンス突破をはかるゲームキャプテンの冨田真紀子
(Photo: World Rugby/KLC fotos)
ブラジルのサンパウロで開催されたワールドラグビー女子セブンズシリーズの今季第2ラウンド、サンパウロ大会(ブラジル)に出場した女子セブンズ日本代表は、大会最終日の21日、9位以下のボウルトーナメントに進み、スペインを17-7で下したものの、ロシアに12-38で敗れ、10位で大会を終えた。
スペイン戦は、7点ビハインドで迎えた後半早々、山口真理恵、小出深冬、ゲームキャプテン冨田真紀子らの好走で敵陣深くに入り、ゴール前PKから桑井亜乃がパワーで押し切り流れを変えた。
リスタートのキックオフでは横尾千里がビッグヒット。ボールを奪い返した日本は、バティヴァカロロ・ライチェル・海遥の力強い走りで再びチャンスとなり、サポートした山中美緒が山口にクイックパスで逆転トライが生まれた。
そして終盤にはゴール前スクラムのあと、ボールを手にした山中が粘り腰でタックラーを振り切りラインを越え、今大会初勝利を手にした。
プール戦全敗だった初日とは違って、2日目は好発進となった日本。ボウルトロフィー獲得が期待されたが、決勝の相手は12月のドバイセブンズでカップ準優勝だったロシアで、実力差を見せつけられた。
立ち上がり、山口が前に詰めに行ったところを抜かれて先制されると、3分にもディフェンスを破られ、5分過ぎにもロングランを許し連続失点。前半終了前にはラックでターンオーバーされ、0-24で折り返した。
日本は後半開始早々、バティヴァカロロや桑井の力走で自陣から大きくゲインし、連続オフロードでつなぎ竹内亜弥がトライ。3分には末結希がゴールに持ち込んで12-24とした。しかし、反撃はそこまで。その1分後、敵陣深くで相手にプレッシャーをかけるも穴をあけられ独走を許し、試合終了前にもトライを決められ、完敗となった。