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アイルランドが仏に逆転負けで連覇へ黄信号 ウェールズはスコットランド下す

2016.02.14
前王者アイルランドを倒し歓喜のフランス(Photo: Getty Images)
 欧州の強豪6か国による「シックスネーションズ」で史上初の3連覇を狙うアイルランド代表は、現地時間13日にパリ郊外でおこなわれたフランス代表戦に9-10で敗れ、開幕戦に続きまたしても白星を手にすることはできなかった(1分1敗)。
 アイルランドはSOジョナサン・セクストンのPGで6点リードしたが、終盤にスクラムで劣勢となり、逆転された。65分(後半25分)、フランスのFWがゴールラインを越えたがグラウンディングは確認できず、ノートライ。しかし直後から、レ・ブルーはゴール前5メートル中央で得意のスクラムにこだわり続け、69分、4度目の押し合いでボールが出ると、それを手にしたSHマクシム・マシュノーがすばやく右に動いて走り込んできたFBマクシム・メダールにパスし、トライが生まれた。コンバージョン成功で逆転。結局、これが決勝点となり、ギー・ノヴェス新ヘッドコーチ、ギエム・ギラド新主将でチーム再建をめざすフランスが開幕2連勝となった。
 同日にはカーディフでも試合がおこなわれ、初戦でアイルランド代表と引き分けたウェールズ代表がスコットランド代表に27-23で競り勝ち、3年ぶりの王座奪還へ向け前進した。
 3点を追うウェールズは64分、ゴールに迫り、走り込んできたパワフルCTBジェイミー・ロバーツがラインを越えて押さえ、逆転。70分には大型WTBジョージ・ノースが敵陣10メートルライン付近から鋭角に切り込んで加速し、追加点を挙げた。
 スコットランドは残り時間2分を切ったところでCTBダンカン・テイラーがトライを奪い、4点差に迫ったが、反撃はそこまで。ウェールズが今季初勝利を挙げ、スコットランドは2連敗となった。
 エディー・ジョーンズ新ヘッドコーチが率いるイングランド代表は、現地時間14日にローマでイタリア代表と対戦する。

スコットランドの防御網を切り裂いたウェールズのジョージ・ノース(Photo: Getty Images)
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