昨年8月にバーバリアンズでコーチを務めたときのカーロス・スペンサー氏(Photo: Getty Images)
1995年から2004年にかけてオールブラックスで活躍し、ブルーズ(ニュージーランド)の司令塔としてスーパーラグビー優勝を3回遂げたカーロス・スペンサー氏(40歳)が、ジャパンラグビートップリーグ復帰を決めた宗像サニックスブルースのコーチングスタッフに加わることが明らかになった。公式発表はまだおこなわれていないが、ニュージーランドの地方紙『オタゴ・デイリータイムズ』が2月13日に報じており、3年契約にサインしたという。
現役時代は変幻自在のパスと巧みなキック、果敢なランで魅了し、甘いマスクとヤンチャ的な一面もファンを虜にした。愛称は「キング」。プレーヤーとしての晩年を過ごしたライオンズ(南アフリカ)でコーチングをはじめ、同国に住み続けてシャークスでも指導し、2014年にはスーパーラグビー復帰を視野に入れていたキングズ(イースタン・プロヴィンス・キングズ)のヘッドコーチを務めた。翌年も同チームにかかわっていたが、給料未払いが続いていたため退団。
その後、母国ラグビー界復帰かと注目されるも大きな動きはなかったが、昨年8月下旬にはスーパーラグビー初優勝を遂げたハイランダーズのジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチ(今年、日本代表ヘッドコーチに就任)とともに、世界各国から一流選手を集めたバーバリアンズのコーチを務めていた。
ちなみに、サニックスはかつてジョセフ氏がプレーしていたチーム。アタッキングラグビーを得意としており、同じスタイルを追求するスペンサー氏の加入でさらに磨きがかかりそうだ。