走力もあるスコットランド代表のSOフィン・ラッセル(Photo: Getty Images)
昨年のワールドカップで日本代表の夢を砕いたスコットランド代表。6月に来日して勇敢な桜の男たちと再戦することが決まっており、この欧州の古豪に対する関心は高まっている。
シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)では昨年5戦全敗の最下位で、優勝したのはファイブネーションズ時代の1999年が最後と低迷が続いてきた。が、2年前から指揮を執るヴァーン・コッター ヘッドコーチはトロフィーをめざすと言った。「我々はタイトルを争える力があると信じることが重要だ」
ワールドカップではベスト8に終わった。しかし、オーストラリアとの準々決勝は試合終了間際の誤審がなければ勝っていたといわれる。そのときの悔しさを味わった選手がほとんど残っており、シックスネーションズ第1戦(イングランド戦)の先発のうち13人はワールドカップ準々決勝と同じメンバーとなった。
45キャップを持つベテランのFLジョン・バークレーは昨年のワールドカップスコッドから外され、「自分の代表キャリアは終わった」と落胆したようだが、所属するスカーレッツでのプレーを指揮官はきちんと見ていて、うれしい代表復帰となった。はい上がってきた男のパフォーマンスにも注目したい。
肩を痛めていたCTBマーク・ベネットが戦列に戻ってきたのもチームにとっては朗報である。
今年のシックスネーションズスコッドでテストマッチ未経験者は2人。ワールドカップ期間中に追加招集されたPRローリー・サザーランドがデビューをめざし、20歳のPRザンダー・ファガーソンは出場すれば、1948年以来、スコットランド代表最年少のキャッププレーヤーとなる。