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日本代表&神鋼のPR山下が強豪チーフス入り! 海外でスーパーラグビー挑戦

2016.02.04
日本屈指のプロップ、山下裕史。海外挑戦へ(撮影:松本かおり)
 昨年のワールドカップで大活躍した日本代表PRの山下裕史(30歳)が、スーパーラグビーで2回の優勝を誇るチーフス(ニュージーランド)に加入することが決定した。2月4日、国内所属チームの神戸製鋼コベルコスティーラーズが公式発表。山下は2月10日にチーフスに合流し、自身にとって初のスーパーラグビー出場をめざす。同大会終了後はコベルコスティーラーズに戻る。
 山下は大阪府出身。都島工業高校、京都産業大学を経て、2008年から神戸製鋼でプレーしている。昨年のワールドカップでは日本代表として、歴史的大金星を獲得した南アフリカ代表戦を含む全4試合に出場(2試合先発)、49テストキャップを持つハードワーカーの屈強プロップだ。
 スーパーラグビーに今年から参戦する日本チームのサンウルブズには山下の名前はなかったため、残念に思ったファンも多かったに違いないが、本人は海外で挑戦する道を選び、強豪のチーフス入りとなった。
「この度はスーパーラグビーに挑戦できることを大変嬉しく思うと同時に、快く送り出してくれた神戸製鋼所、オファーをいただいたチーフスの関係者の皆様に感謝申し上げます。自分にとって新たなチャレンジですので、精一杯努力し、持っている力を思う存分発揮したいと思います。そして多くのことを吸収し、成長した姿で神戸に帰ってきます」と意気込みを語った山下。
 チーフスには日本代表主将のFL/NO8リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)もおり、新たなジャパニーズサムライにも期待がかかる。今季チーフスのプロップ陣は代表クラスが少ない。オールブラックス経験者のベン・アフェアキは脳震とうのダメージにより引退し、体重130キロを超す巨漢のベン・タメイフナはラシン92(フランス)へ移籍したため、山下にも出場チャンスは十分ある。