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帝京大ラグビー部の岩出監督 ジャパンコーチズアワードで最優秀コーチ賞!

2016.01.29
ジャパンコーチズアワードで大賞を受賞した帝京大学ラグビー部の岩出雅之監督
(写真協力:株式会社ドーム)
 日本のスポーツを支える指導者の祭典、「第3回ジャパンコーチズアワード」が1月28日に都内で開催され、全国大学ラグビーフットボール選手権大会で前人未到の7連覇を達成した帝京大学ラグビー部の岩出雅之監督(57歳)が最優秀コーチ賞を受賞した。優秀コーチ賞には東福岡高校バレーボール部を3冠に導いた藤元聡一監督、箱根駅伝で連覇を達成した青山学院大学陸上競技部の原晋監督、Jリーグ優勝を遂げたサンフレッチェ広島の森保一監督が選ばれ、チアリーディング界で輝かしい実績を残している箕面自由学園高校チアリーダー部の野田一江ヘッドコーチに特別賞が贈られた。
 岩出氏は和歌山県新宮市出身。新宮高校を経て日本体育大学ラグビー部に進み、フランカーとして活躍し1978年度全国大学選手権大会で優勝に貢献、4年時には主将を務めた。大学卒業後、滋賀県内の中学校教員を歴任したあと、滋賀県の八幡工業高校に務め、同校を7年連続花園出場に導く。その後、高校ラグビー日本代表監督も務め、1996年より帝京大学ラグビー部監督に就任。2009年度に初の大学日本一を達成し、今年1月には東海大を倒して大学選手権7連覇の偉業を成し遂げた。
 最優秀コーチ賞に輝いた岩出監督は次のようにコメントした。
「このような場に立てることをとても嬉しく思っております。まずはこの最優秀賞をいただいたことよりも、この賞を主催していただいた皆様に、全国のコーチを代表して心から御礼を申し上げたいと思います。今回は私がこの賞をいただきましたが、それは選手たちの努力、結果、そしてそれを支えてくれたスタッフのサポートが、私をここに来させてくれたのだと思っています。選手、コーチに感謝しています」
「この重い賞をいただき、とても責任あるものをいただいたと思っています。この賞はこれから最優秀の指導者になるようにとの励ましと責任をいただいたように感じ、ここを大切なスタートにしたいと肝に銘じています。もう一つの責任は、このコーチズアワードをもっと価値の高いものに、そして、日本を超えて海外でも評価されるような未来が来るようにすること。“願えば叶う”と信じております」
「指導にあたり、日々、目の前の勝利と将来社会で活躍する人材になってほしいという2つの目標を掲げてきました。いつも学生のワクワクをどう作るか、本気にさせるか、今の学生に合う心理は“楽しさ”かなと思って、いつもそこにフィットさせるにはどうしたらよいかと考えを巡らせながら指導しています。これから多くの指導者の皆様とともに、お互いがこの賞を、さまざまなスポーツの魅力が社会に伝わるように、エネルギーを作り出し、これからも一個人に留まらず、この賞が皆さまとの勇気の賞になるよう、ともに頑張っていきたいと思います」
 岩出監督率いる帝京大学は、今月31日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれる第53回日本選手権大会で、トップリーグ王者のパナソニック ワイルドナイツに挑む。