前半1分に抜け出して先制トライを挙げた大阪桐蔭のSH杉山優平キャプテン(撮影:松本かおり)
東大阪市花園ラグビー場で開催されている第95回全国高校ラグビー大会は30日(大会3日目)、2回戦が始まり、春の全国高校選抜大会で準優勝だったシード校の大阪桐蔭(大阪第2)が筑紫(記念大会枠・福岡)を31-10で破って3回戦進出を決めた。
開始早々、ハーフウェイ付近でNO8野村雅大のオフロードパスを受けたキャプテンのSH杉山優平が中央を突破し、そのまま走り切って先制。12分には敵陣22メートル内でのラインアウトモールからSH杉山がギャップを突いてインゴールに飛び込んだ。20分には敵陣左深くでのスクラムから、球を受けたWTB松山元太が抜け出して3トライ目。
さらにPGで加点して24-3で迎えた後半19分には、CTB久保慎太郎がゴールに迫り、パスをもらったFB楠本航己がタックラーを引きずりながらトライを挙げ、勝負を決めた。
一方、大阪桐蔭のプレッシャーを受けて苦しんでいた筑紫は、得意のドライビングモールでもなかなか得点できず、後半28分にはタッチライン際を攻めてSO中洲晴陽のパスをもらったFB青木悠紀が右コーナーに迫ったが、大阪桐蔭WTB新居良介のナイスタックルに阻まれた。しかし試合終了間際に筑紫魂を見せる。敵陣深くでのブレイクダウンでボールを奪い返し、モールで前進したあと、NO8久保山幸樹がラックから持ち出してインゴールに押さえ、執念でトライを挙げて花園での戦いを終えた。