深谷×尾道の激しいバトル(撮影:松本かおり)
第95回全国高校ラグビー大会が27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕し、高校日本代表候補3人を擁する深谷(埼玉)は、前回大会でベスト4入りした尾道(広島)との熱闘を18-15で制した。
1回戦屈指の好カード。モールを武器とする尾道に3トライを奪われ、追う展開となった深谷だが、8-15で迎えた後半16分、NO8平山隼人のビッグゲインでゴールに迫り、速いリサイクルからFB山沢京平が同点につながるトライを決めた。さらに26分、自陣深くで相手FWのアタックに耐えた深谷は、PKからすぐに仕掛けてキックで敵陣に入り、プレッシャーをかけてPGチャンスを獲得。この大事なショットを2年生のFB山沢が決めて勝ち越し、歓喜の瞬間を迎えた。
創部38年目で初めて憧れの地に立った郡山北工業(福島)は、優勝4回、準優勝2回の戦績を誇る伏見工業(京都)に果敢に挑んだが、0-78で敗れた。
フィジカル強い伏見工は計14トライ。アグレッシブなFWがプレッシャーをかけ続け、俊足WTB木村朋也などBKも躍動した。
郡山北工は何度か敵陣深くに入ったが、伏見工のディフェンスはしぶとく、ブレイクダウンでターンオーバーされてゴールラインを割ることはできなかった。
2年ぶりに花園に戻ってきた遠軽(北北海道)は、2年連続出場の北条(愛媛)を37-7で下し、2回戦進出を決めている。前半にハンドリングエラーから失点したものの、すぐにFWで取り返してリードを広げ、後半はBKがよく走ってトライを重ねた。
遠軽は2回戦でシード校の石見智翠館(島根)に挑む。