アルゼンチンラグビー協会は現地時間16日、世界最高峰リーグのスーパーラグビーに初参戦する自国チームの発表会見をおこない、そのチーム名は「ジャガーズ」に決定したことを明らかにした。
選手は45名程度確保することをめざしているようだが、現在のところ契約を交わした30選手のうち、3分の2以上が今年のワールドカップでベスト4入りしたアルゼンチン代表のメンバーで、そのほかもテストキャップ保持者がほとんど。キャプテンは代表チームでも先頭に立ったHOアグスティン・クレーヴィーが務める。人気選手のCTB/SOフアン・マルティン・エルナンデスや、ワールドカップ2015の得点王であるSOニコラス・サンチェス、FBホアキン・トゥクレット、FLフアン・マヌエル・レギサモンなども欧州クラブから母国に戻り、ヤングスターのWTBサンティアゴ・コルデーロもスコッドに名を連ねるなど、優勝を狙えそうな豪華布陣だ。
スーパーラグビーをバスケットボールのNBAのようなものだと例えたクレーヴィー主将は、「世界最高峰の舞台で、しかもアルゼンチンチームとしてプレーできるなんて夢のようだ」と語り、代表チームと同じ感覚でトレーニングを続けることができると喜んだ。スーパーラグビーで半年以上も行動をともにし、それが終わるとナショナルチームで南半球4か国対抗戦に参戦、そして11月の欧州遠征と続くため、アルゼンチンのトッププレーヤーたちは1年中、代表チームに直結する最高の環境で強化を進めていくこととなる。
ジャガーズの指揮を執るのは、アルゼンチン代表でFWコーチを務めてきたラウル・ペレス。2007年ワールドカップで3位入賞の原動力となるなど同国の英雄であるフェリペ・コンテポーミらがアシスタントコーチに就任した。
ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリアのスーパークラブと、日本のサンウルブズも参戦(全18チーム参加)する2016年のスーパーラグビーで、ジャガーズは南アフリカグループのカンファレンス2に入り、開幕日の2月26日に南アのブルームフォンテーンでチーターズと歴史的第1戦を戦う。満員の観客が予想されるホームデビューゲームは第4節(3月18日)のチーフス戦だ。
ジャガーズは1月4日から本格的なトレーニングを開始する。