早稲田大を下し、喜ぶ天理大の選手たち。関西勢が早大を倒すのは16季ぶり(撮影:松村真行)
第52回全国大学ラグビーフットボール選手権大会のセカンドステージが13日から始まり、7連覇を狙う帝京大や、31年ぶりの王座奪還をめざす関西チャンピオンの同志社大、関東大学リーグ戦1部優勝の東海大、関東大学対抗戦Aで帝京大と同率優勝を遂げた明治大などが白星発進した。
突進する中央大のPR井村兼人を止めに行く関西大の選手たち(撮影:井田新輔)
帝京大はファーストステージから勝ち上がってきた法政大と茨城・ケーズデンキスタジアム水戸で対戦し、10トライを挙げて66-7で圧勝。同じプールAの中央大(関東大学リーグ戦1部 3位)×関西大(関西大学Aリーグ 4位)の試合は愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でおこなわれ、中央大が前半をリードされたものの24-12で逆転勝ちしている。
初優勝をめざす東海大は朝日大相手に計10トライ(撮影:井田新輔)
プールBに入った東海大は朝日大(東海・北陸/中国・四国代表)のチャレンジを66-7で退けた。同組には関西で惜しくも優勝を逃した天理大と、7年ぶりの大学日本一をめざす早稲田大(関東大学対抗戦A 4位)もおり、東大阪市花園ラグビー場でおこなわれたこの両校の激突は、14-10で天理が制している。後半5分にフィジー出身のCTBジョシュア・ケレビが鋭く切り込んで逆転トライ。早稲田は終盤に敵陣深くでトライチャンスがあったが、ミスが出て痛い黒星を喫した。
ランで仕掛ける同志社大のSO渡邉夏燦(撮影:?塩隆)
プールCの同志社大は秩父宮で慶應義塾大(関東大学対抗戦A 5位)に36-8で快勝。序盤に強力FWでトライを重ね、セブンズ日本代表でもある松井千士などBKも躍動した。このプールでは、関東大学対抗戦で王者・帝京大に3年ぶりの土をつけた筑波大(対抗戦A 3位)も注目される存在だが、大東文化大(関東大学リーグ戦1部 4位)に22-31で敗れている。大東大は、アタックではSH小山大輝、CTB戸室達貴、NO8アマト・ファカタヴァなどが好走し、チーム全体としてがまんのディフェンスも勝因となった。
プールDでは、明治大(関東大学対抗戦A 2位扱い)が大阪で京都産業大(関西大学Aリーグ 5位)に53-14で大勝。茨城では流通経済大(関東大学リーグ戦1部 2位)と立命館大(関西大学Aリーグ 3位)も激突し、流経大が21点ビハインドから5トライを奪い返し、38-30で逆転勝ちした。