加速する走りでトライも決めた小出深冬。(撮影/松本かおり)
パフォーマンスではない。覚悟の最終確認だ。
ピッチに入って来たサクラセブンズは、パートナーと生タックルを繰り返して円陣。そしてキックオフを迎えた。リオ五輪女子7人制ラグビー アジア予選・第2戦、日本大会の2日目を昨日と同じルーティンで始めたサクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)。五輪出場に着実に近づいている選手たちは、3戦全勝で終えた初日同様、一日のスタートを快勝で飾った。
スリランカに49-0の大勝だった。チーム全体のコンディションを考えてのことか、細かく選手交代を重ねた初戦。全員が持ち味を出した。攻撃力と運動量で圧倒した。
前半58秒、PKからの速攻を冨田真紀子がフィニッシュして先制すると、前半だけで4トライ。20-0とリードした。
後半の立ち上がりは、途中出場の選手たちが地力を見せる。兼松由香が右にロングゲインを見せた後、加藤慶子がスピード豊かに左に持ち出す。トライを決めたのは中村知春主将だったが、チーム力の充実を示すシーンだった。
サクラセブンズは後半だけで5トライを追加し、合計9トライの49得点。完封勝ちで前日から4連勝とした。次戦(13時24分キックオフ)のカザフスタン戦で勝つと、順位決定戦を残した状況で悲願のオリンピック出場が決まる。
※11月7日、8日にアジア予選第1戦、香港大会との総合成績で日本(香港大会優勝)の1位が決まるため。