秩父宮で決めたい! オリンピック出場をめざす女子セブンズ日本代表(撮影:松本かおり)
チームの結束と勝利への強い思いが、それぞれの言葉から滲み出た。
11月27日の午後、28日、29日に東京・秩父宮ラグビー場で開催されるリオデジャネイロオリンピックの「女子7人制ラグビーアジア予選 第2戦 日本大会」に出場する女子セブンズ日本代表「サクラセブンズ」が発表された。
「日本のファンの皆さんの前でパフォーマンスを示す日がやって来た。我々らしいラグビー、サクラセブンズらしいラグビーをやりたい」と話した浅見敬子ヘッドコーチは、メンバーの顔触れを見ながら「世界と戦える、世界に勝つという基準に沿って、信頼できる人たちを選びました。プレーだけでなく、何かを伝えられるラグビーをしたい。選手たちはすべてを捧げて試合を迎えます。思いとひたむきさをグラウンドで出したい」と言った。
中村知春主将も、覚悟を決めた胸中を吐露した。
「サクラセブンズの選手たちは、この数年間、すべてを捧げてやってきました。女子ラグビーの未来のために歴史を作りたい。これまでサクラを(胸に)つけて戦った先輩たちの思いも背負って戦いたい」
他の選手たちも口々に言った。
「自分のラグビー人生と全員の思いをぶつけたい」
「初戦からすべてをぶつけて戦う」
「小さい頃からの夢を叶えたい」
11月7日、8日におこなわれた香港大会の成績(1位)で五輪に近づいているとはいえ、それぞれの気持ちにスキはまったくなかった。
11月28日の初戦では、不調とはいえ大きな実力を秘めた中国と戦う。この試合に勝つことは、その実力がアジアでいちばんであることと、アジア予選突破に限りなく近づくことを意味する。
秩父宮で彼女たちの熱さと笑顔の目撃者に。ホームで戦い、勝つ幸せをサクラセブンズが味わう週末にしたい。
■大会登録メンバー
1. 中村知春(主将)
2. 冨田真紀子
3. 竹内亜弥
4. 横尾千里
5. 小出深冬
6. 兼松由香
7. 山口真理恵
8. 鈴木彩香
9. 鈴木陽子
10.大黒田裕芽
11.桑井亜乃
12.加藤慶子