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日体大が全国女子ラグビー選手権大会連覇! 女子15人制日本一に

2015.11.24
力走する日本体育大学ラグビー部女子のPR南早紀(撮影:松本かおり)

 いまにも泣き出しそうな空の下で、とびっきりの笑顔が弾けた。
 11月23日に東京・江戸川区陸上競技場で開かれた第2回全国女子ラグビーフットボール選手権大会(15人制)。日本一を決める会長杯では日本体育大学ラグビー部女子と名古屋レディースが戦い、45-7と快勝した日体大が頂点に立った。

 拮抗した展開が続いた前半。先にトライラインを越えたのは日体大だった。名古屋の反則で得たPKをタッチに蹴り出して得たラインアウト。モールを組んで押した後、右に回した。ルーキーの長身(171cm)WTB、名倉ひなのが右中間に飛び込んで均衡を破った。名倉は、その4分後には好走を見せる。キックカウンターから攻めたボールを受けると名古屋ゴール前まで前進。最後はFWがジリジリ攻め、PR南早紀が追加のトライを決めた。日体大は36分にもPKから仕掛けてトライを奪い、前半を19-0として終えた。

 後半に入ってもトライを重ねた日体大は、7分過ぎまでに38-0と大きくリードする。名古屋の反撃を1トライだけに抑え、31分のトライで45-7。運動量で上回っての完勝に、古賀千尋監督は「若いメンバーが多くシーズンはじめは苦しみましたが、関東大会などで経験を積み、きょうは判断も良かった」と話した。同チームは、前身の『全国女子ラグビー交流大会』時代から数えて3連覇だ。

 これまではFWでプレーも、この日CTBで活躍した片岡瑞帆主将は、「限られた時間の中で練習を積み重ねてきたことが自信と勝利に結びついたと思います」と喜びの胸中を吐露した。
 週に3回の練習とウエートトレ−ニングを重ね、力をつけてきた同チーム。セブンズのシーズンへの対応期間も長く、15人制への準備にあまり時間を割けなかったが、主将や前へ出る力のある高野眞希らのBK起用も当たり、ボールをよく動かす本来のスタイルを実現できた。全員が地道に取り組んできた筋力アップも各局面で奏功し、男子チームとの合同練習も活きた。
「来年も日本一に」
 まだ3年生の片岡主将は、4年間頂点に立ち続けて卒業したいと強く思っている。

優勝を決めてビッグスマイルの日本体育大学ラグビー部女子(撮影:松本かおり)
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