ラグビーリパブリック

ジャパンのリーチ主将は9日、東芝に本格合流。TL開幕節は湯原とともに先発

2015.11.12
W杯で時の人となったリーチ マイケル。次は東芝で闘志を燃やす(撮影:松本かおり)

 ラグビー日本代表主将のFLリーチ マイケルが14日、国内最高峰トップリーグの開幕節に先発する。所属先の東芝(前年度4強)の背番号「6」をつけ、クボタ(同13位)と激突する(東京・秩父宮ラグビー場)。

 昨季終了後は南半球最高峰のチーフスでプレーし、7月からは日本代表のツアーに参加して9月からワールドカップ(W杯)イングランド大会に出場。同代表史上初のプール戦3勝を挙げ、話題を集めた。帰国後の本格合流は11月9日から。初日の練習を終えると、FLリーチは自身の状態をこう明かした。

「(体調は)まぁまぁ、60パーセントくらいです。試合までに100パーセントへ持っていきます。サインプレーをクリアにして、身体をストレッチとマッサージでリカバリーして。それをやれば、100パーセントになります」

 チームにはLO大野均、PR三上正貴ら、リーチ以外の4人の代表選手も合流している。昨季から陣頭指揮を執る冨岡鉄平監督は、練習や個別面談などで代表組の状態をチェック。9日はFLリーチ、HO湯原祐希、SO廣瀬俊朗らを実戦練習の主力組でプレーさせた。

 初戦に先発するHO湯原は「自分のなかでの全力を出して、これでだめだったとしてもやり切ったと言えるくらいだった」と、他の候補選手とメンバー入りを争った過酷な宮崎合宿(4月から8月にかけ、海外遠征とわずかな休息をはさみつつ続いた)を述懐。リザーブに名を連ねたSO廣瀬は、「(W杯は)過去のことで、いまは東芝のいち選手です。いつもいい準備をして、いいパフォーマンスをする。それだけです」と現在の心境を語った。

 取材や挨拶周りなどで多忙なFLリーチも、トレーニング後のストレッチ中にこう意気込んでいた。

「まずは自分のポジションを獲得しないと。ジャパンの主将だからここではスタメン…とはならない。チームメイトに勝ちたい。今年はラグビーが注目されているから、そこで優勝すれば東芝のファンは増える。ファンが増えれば、皆、もっと頑張る。優勝してファンを増やして…それを継続していきたいです」

(文:向 風見也)
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