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ラグビーワールドカップで史上初の2大会連続3回目の優勝を狙うオールブラックス(ニュージーランド代表)が、英国時間10月31日にトゥイッケナムでおこなわれる決勝戦のメンバーを発表した。先発、リザーブとも準決勝の南アフリカ代表戦と同じメンバーで臨む。
先週末の南ア戦で相手FLフランソワ・ローに対する「ひじ打ち疑惑」がソーシャルメディアを中心に騒動となっていた主将のFLリッチー・マコウだが、サイティング・コミッショナから召喚されるような問題とはみなされず、ファイナルでも先頭に立ってオールブラックスをけん引する。次がテストマッチ148キャップ目となる34歳のマコウにとってはワールドカップ22試合目で、イングランドのジェイソン・レナード(PR)が持っていたワールドカップ試合最多出場記録に並ぶ。
生きる伝説と言われるマコウがオールブラックスでプレーするのはこれが最後と思われる。キャリア15年の集大成だ。同じく先発する世界的スターのSOダン・カーター、CTBマア・ノヌー、CTBコンラッド・スミス、そして控えHOのケヴィン・メアラムにとっても、この決勝がニュージーランド代表としてのラストゲームとなるだろう(今大会後に引退を表明していたPRトニー・ウッドコクはプール最終戦で太もも裏を負傷し離脱)。
世界最高のポイントスコアラーであり、IRB(現ワールドラグビー)の年間最優秀選手賞に2回輝いたことがあるカーターは、4年前の自国開催ワールドカップではプールステージで負傷離脱して悔しい思いをしただけに、今大会への意気込みは強かった。最後の最高舞台でベストパフォーマンスを誓う。
今年のワールドラグビー年間最優秀新人賞にノミネートされたWTBネヘ・ミルナースカッダーは、痛めていた左ふくらはぎの状態が心配されたが、14番を着る。もうひとりの先発WTBジュリアン・サヴェアは今大会で8トライを挙げ、先輩のジョナ・ロムーと南アのブライアン・ハバナがマークしたワールドカップ1大会最多トライ記録に並んでおり、彼の記録更新も注目される。
決勝戦のキックオフは現地時間31日の16時(日本時間11月1日の1時)。
1. Joe Moody 2. Dane Coles 3. Owen Franks 4. Brodie Retallick 5. Sam Whitelock 6. Jerome Kaino 7. Richie McCaw(主将) 8. Kieran Read 9. Aaron Smith 10. Daniel Carter 11. Julian Savea 12. Ma’a Nonu 13. Conrad Smith 14. Nehe Milner-Skudder 15. Ben Smith
〔控え選手〕
16. Keven Mealamu 17. Ben Franks 18. Charlie Faumuina 19. Victor Vito 20. Sam Cane 21. Tawera Kerr-Barlow 22. Beauden Barrett 23. Sonny Bill Williams