ゴールキック前に集中する五郎丸歩(Photo: Getty Images)
オーストラリアの『デイリーテレグラフ』紙(電子版)は23日、同国クイーンズランド州を本拠地とするスーパーラグビーチームのレッズが、今年のラグビーワールドカップ英国大会で活躍した日本代表の副将、FB五郎丸歩(ヤマハ発動機)の獲得に興味を持っていると報じた。
キッカーも務め、日本代表歴代最多得点者である五郎丸は、ワールドカップでもその実力を存分に発揮し、南アフリカ代表戦では24得点をマークして歴史的勝利に貢献。プールステージで合計58得点は全体の2位という好成績だった。
テストマッチ通算700得点を突破した五郎丸のゴールキック前のポーズは日本で大人気となり、その正確なブーツは世界で高く評価されている。
2011年にスーパーラグビー初優勝を遂げたレッズだが、中心メンバーだったSHウィル・ゲニアやLOジェームズ・ホーウィルが欧州クラブへ移籍し、司令塔のクウェイド・クーパーは来年はオリンピック出場をめざしてセブンズに挑戦する予定。また、キッカーやユーティリティBKとして活躍が期待されたジェームズ・オコナーは2年契約の途中で退団が決定したため、新たなスターを探している。
レッズでは、五郎丸と同じ日本代表のFL/NO8ツイ ヘンドリック(サントリー)が今年デビューを果たし、来季も同チームでプレーすることが決まっている。
世界最高峰リーグともいわれるスーパーラグビーには、来年から日本チーム(サンウルブズ)も参戦するが、ツイや日本代表主将のFL/NO8リーチ マイケル(NZ・チーフス)のように、五郎丸も海外クラブでプレーする可能性が出てきた。