ITMカップ準決勝に先発して活躍したオークランドのSH茂野海人(Photo: Getty Images)
ラグビー王国ニュージーランドの名門チーム、オークランドに加入し、国内最高峰大会「ITMカップ」に挑戦してきたSH茂野海人(NECグリーンロケッツ)が、10月24日にクライストチャーチでおこなわれるプレミアシップ・ディビジョン(1部リーグ)の決勝で先発出場することが明らかになった。8年ぶりの優勝を狙うオークランドは22日に試合登録メンバーを発表。ポール・フィーニー ヘッドコーチは、ハーフ団はヒッキー兄弟(SHジョノ、SOサイモン主将)のコンビではなく、茂野に大舞台での9番を任せた。
ジョン・カーワン、ショーン・フィッツパトリック、ジンザン・ブルック、マイケル・ジョーンズ、カーロス・スペンサーなど数多くのオールブラックスを輩出してきた伝統ある強豪チームに今年、日本人として初めて選出された24歳の茂野。開幕戦(8月13日のサウスランド戦)にベンチ入りして途中出場でデビューを果たし、その後は準決勝を含む4試合で先発していた。9月5日のワイカト戦では初トライを記録している。
決勝の相手は、レギュラーシーズンを1位で通過し2年ぶりの王座奪還を狙うカンタベリー。8月の第3節で対戦したときオークランドは接戦で敗れており、リベンジに燃える。
注目が集まるITMカップ決勝。茂野にとってはスーパーラグビーへの扉を開くビッグチャンスでもある。