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韓国国体は韓国電力4連覇! 高校は富川北が3年ぶり制覇

2015.10.22

korea

(写真:高校優勝の富川北高(左)と準優勝のソウル大附属高)

 2015年の韓国国体に該当する「第96回全国体育大会」が、10月16日から22日まで、江原道寧越郡寧越(カンウォンド・ヨンウォル郡ヨンウォル)総合運動場で開催された(一般・大学は8チーム、高校13チームが参加)。
 最終日の22日は、決勝2試合を行った。
 一般・大学決勝は4連覇を狙う韓国電力と、4年ぶりの覇権を目指すポスコ建設が対戦。
  後半30分、ポスコが自慢のFWでペナルティトライを奪い、19-15と逆転した。しかし韓国電力は試合終了直前の後半40分に、LO朴ファン(元代表)がトライラインを越え、逆転。22-19で4連覇を達成した。
 高校は8年ぶりの優勝と今季3冠を狙ったソウル大附属高と、3年ぶりの制覇をかけた富川北高(プチョンプック)が対戦し、前半のリードを守った富川が36-21(前半26-7)で優勝を遂げた。

<一般決勝>
■韓国電力(江原道) 22(前半10-12)19 ポスコ建設(慶尚北道)
〔得点詳細:韓国電力 3T2G1P、ポスコ 3T2G〕

 試合は前半から韓国電力の代表BK陣がボールを回す。一方、ポスコはSO金原用(キム・ウォンヨン、2015年7人制代表。13年度まで日野自動車)のハイパントで韓国電力陣内へ入り、反則を誘い、FW勝負の展開だった。
 21分、韓国電力がポスコゴール前へ持ち込み、FL金ヒョンス(15年15人制、7人制代表)からFL金晶?(キム・ジョンミン、15年15人制、7人制代表)へとつなぎ先制トライを決めた。ゴールはSO呉潤衡(オ・ユンヒョン、15年15人制、7人制代表)が決め、7-0とする。
 ポスコは5分後、ゴール前ラインアウトからモールを押し込みPRヨ・ユジェ(元代表)がインゴールで押さえ5点を返した。39分に韓国電力のSO呉がPGを成功し、10-5としたが、ポスコは42分、ゴール前のモールを再び押し込みLO李ジンソクがトライ、SO金のゴール成功で10-12と逆転し前半を終えた。
 後半、韓国電力はポスコ陣22メートル付近に迫るもノックオンのミスでチャンスを逸していた。12分、ポスコのキックからリターンし最後はWTB金洸民(キム・グァンミン、15人制、7人制代表)が左ライン際を走り切り逆転トライを奪った(15-12)。しかし30分、ポスコFWのペナルティトライが生まれ再び逆転した(15-19)。
 最後は韓国電力のLO朴ファン(元代表)が劇的なトライで20-19とこの試合4回目の逆転、ゴールもSO呉が決め、22-19で4連覇を決めた。

<高校決勝>
■富川北高(京畿道) 36(前半26-7)21 ソウル大附属高(ソウル市)
〔得点詳細:富川 5T4G1P、ソウル 3T3G〕

 両校は今季、春季リーグ戦決勝で争い、31-27でソウルが優勝していた。
 試合は、前半から富川有利な展開。2分にNO8カン・テウォンのトライで先制すると、3連続トライで19-0とする。
 ソウルは28分にWTBヨン・スンウがトライラインを越え、ゴールキックはCTBソン・ミンギが決め、7点を返す。しかし富川は32分、SOカン・ギョンスのトライ、CTB金ギミンがゴールを成功し、26-7で前半を終えた。
 後半はソウルが4分、WTBヨムの2本目のトライ。ゴールも決まり26-14とすると、4分後にはFL朴ソンミンのトライなどで26-21の射程圏内とした。
 しかし富川がここから攻勢をかけ、CTB金のPG成功で3点を加えると、33分にはWTBアン・サンヒョンがトライを奪い、36-21と逃げ切り3年ぶりの全国大会制覇を手にした。

(文:見明亨徳)