嬉しい花園初出場を決めた山形南高校。県内有数の進学校でもある。
(撮影/村山隆太)
(撮影/村山隆太)
感激の瞬間を逆転勝ちで手に入れた。
第95回全国高校ラグビー大会(花園)の山形県予選の決勝が10月18日、山形市球技場にておこなわれ、山形南高校が山形中央高校に14-13で競り勝った。前半は0-3とリードされたが、終盤に粘ってひっくり返す。昨年まで17年連続出場していた大きな壁を崩した。
前半は1PGだけというロースコアのゲーム。後半に入り、山形南はハイタックルでシンビンの選手を出すなど苦しい時間もあり、さらに2トライを追加される。FWで圧力を受け、一時は0-13と差は開いた。
しかし諦めなかった。相手の何人かの選手の足がつる中、山形南は動き続けた。まず、FWで攻め込んでトライを返す(コンバージョンも決まり7-13に)。そして試合終了直前、相手のペナルティーから結束を見せる。FWが連続攻撃。インゴール中央に飛び込む。コンバージョンも決まり、14-13とした。
ワンプレーが残っていたが、落ち着いていた。うまく時間を使い、タッチキック。歓喜のフルタイムを迎えた。
過去に、悔しい逆転負けで大舞台を逃してきた同校。選手、OB、関係者の笑顔がスタジアムのあちこちにあふれていた。