ラグビーリパブリック

ジョージアが次回W杯出場へ大きな2勝目! ナミビア惜敗で悲願の初勝利逃す

2015.10.08
食らいつくナミビアに苦しんだジョージア(Photo: Getty Images)

 ジョージアが4年後の日本行き切符をほぼ手中にした。
 英国・エクセターのサンディーパークで7日、ラグビーワールドカップ2015・プールCのジョージア対ナミビア戦がおこなわれ、17-16でジョージアが逆転勝ちした。2勝2敗(勝点8)で全日程を終えたジョージアは同組3位に浮上。勝点6(1勝2敗)で追う4位のトンガが最終戦で世界ランキング1位のニュージーランドに勝つか4トライ以上して引き分けない限り、ジョージアはプールC3位(今大会ベスト12)となり、自動的に2019年ワールドカップの出場権獲得となる。

 前半は、悲願のワールドカップ初勝利をめざすナミビアがディフェンスで奮闘。ジョージアのエキサイティングなランナーが何度もゴール近くまで攻め込んだが、ナミビアがしぶとく守ってスコアを許さなかった。フラストレーションがたまったか、ジョージアは規律を乱し、35分にHOブレグヴァゼがタックルに来た相手の顔に肘からぶつかり、イエローカードをもらってしまう。
 しかし、ハーフタイム前にゴールラインを背負ったナミビアも苦しい時間帯で先発プロップと控えプロップが続けてシンビンに。スクラムで攻めたかったジョージアだがノーコンテストとなり、形だけ組んだあと、主将のNO8ゴルゴゼがサイドアタックからつないでトライが生まれたかに思われたが、フォワードパスで得点は認められなかった。0-6、ナミビアがワールドカップで初めてリードしてハーフタイムを迎えた。

 大黒柱のジャック・バーガー主将が前半10分に負傷交代していたナミビアだが、今季からトヨタ自動車に加入するNO8レナルド・ボスマなどがチームを引っ張り、後半も粘り強いディフェンスは続いた。
 しかし、49分(後半9分)、ジョージア主将のNO8ゴルゴゼが壁をぶち壊してようやくトライを決める。キック成功で逆転、7-6となった。落ち着きを取り戻したジョージアはさらに55分、ラインアウトからのアタックでFLツヒライシヴィリが突進してオフロードでSOマラグラゼにつなぎ、連続トライが生まれた。

 その後、互いに1本ずつPGを決めて17-9。
 73分過ぎ、ナミビアがこの試合初トライを奪ってキックも成功し、17-16と一点差になったが、ジョージアは慌てず、ラスト数分間は手堅くボールをキープして敵陣で時間を使い、辛くも逃げきった。

 ワールドカップ1大会で初めて2勝したジョージアのミルトン・ヘイグ ヘッドコーチは、「歴史をつくることができた。1点差だろうが20点差だろうが、勝利に変わりはない。私は今夜の試合に誇りを持っている。いい状況にいるが、もし(次回ワールドカップの)出場権を獲得できたらさらに自信が持てるだろう。このチャンスをものにしていなかったら、われわれはまぬけだ」と、タフな試合を振り返った。

 一方、歴史的な初勝利に近づきながらも敗れたナミビアのフィル・デーヴィス ヘッドコーチは、「大きな誇りを感じている。堂々とした戦いぶりでワールドカップ初の勝点を獲得し、これまで届かなかった勝利へあそこまで迫った。勝ったジョージアを称えるべきだ」と語った。

 ジョージアは9日におこなわれるニュージーランド対トンガ戦の結果を待ち、ナミビアは11日の最終戦でアルゼンチンに挑む。頭を打ってベンチへ退いた闘将バーガーも、最後のチャレンジに出場することを熱望している。

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