サモア戦の翌日、メディア対応する日本代表のエディー・ジョーンズHC
(撮影:早浪章弘)
(撮影:早浪章弘)
サモアに完勝し、大会2勝目を挙げた日本代表。試合後はそのままキャンプ地であるウォリックに戻り、4日は休養に充てた。
ホテルで会見に出席したエディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、母国オーストラリアがイングランドを下した試合を見ながら赤ワインを飲んだという。
「サモア戦はもう終わったこと。今はアメリカ戦のことしか考えていません。日本ラグビーの歴史の中で最も重要な試合。しっかりした準備が必要です」
報道陣からは勝点やベスト8入りに関しての質問が何度か飛んだが、答えはいつも明快だった。
「自分でコントロールできないことは気にしません。我々がコントロールできるのは、アメリカ戦で勝つこと。それができれば任務完了です」と、まず目の前の試合に集中する。
アメリカは6月のパシフィック・ネーションズカップで対戦。18-23で敗れている。だが「手の内は見せない」と、あくまでW杯での対戦をにらんでの、いわば消化試合。11日の対戦で真価が問われる。
「2003年、日本はW杯オーストラリア大会でアメリカと対戦し、私の父親も観戦しました。日本が勝つと思われていましたが、簡単に負けてしまった。今週も同じような状況です。フィジカルでもメンタル面でも強度を高くして戦う。それができなければ同じ歴史を繰り返すだけです」
(文:森本優子)