ラグビーリパブリック

D組突破はフランスとアイルランド! イタリアは惜敗でまたも8強入りならず

2015.10.05
イタリア代表のパリッセ主将にタックルするアイルランド代表のオコンネル主将
(Photo: Getty Images)

 今年のヨーロッパ王者であるアイルランド代表が、10月4日にロンドン(ザ・スタジアム クイーンエリザベスオリンピックパーク)でおこなわれたラグビーワールドカップ・プールDの戦いで、シックスネーションズのライバルであるイタリア代表に苦しみながらも、16-9で競り勝ち、3勝0敗(勝点14)となって準々決勝進出が確定した。1勝2敗となったイタリアは8大会連続のプールステージ敗退が決定。同組では、3戦全勝中のフランスも決勝トーナメントに進む。

 イタリアのディフェンスはしぶとかった。アイルランドは地域獲得率62%、ボール保有率は57%と優位にゲームを進めたが、トライは前半19分、敵陣で相手ボールラインアウトをスチールしてからたたみかけ奪った1本のみ。

 この試合に勝てば、悲願のベスト8入りへ望みをつなぐことができたイタリアは、左ふくらはぎの負傷で前2試合を欠場していたセルジョ・パリッセ主将が戦列に復帰し、力強いボールキャリーなどで奮闘。4点を追う後半8分には、ボールを動かして全員でつなぎ、スカイブルーの5番ジャージーを着た身長2メートルのジョシュ・フルノがゴール左隅に飛び込んだが、直前にタッチラインを割っており、逆転トライとはならなかった。

 惜敗したイタリア代表のジャック・ブリュネル ヘッドコーチは、「勝てる可能性があった試合だった」と悔しがった。それでも、ピッチ上での選手たちの戦う姿勢には納得していると言い、「我々には(強豪国に)挑む力があり、(この舞台で)主役になりたいのだ。我々の本来の力は先のフランス戦(今大会初戦 10-32)のようなレベルではないということをこの試合では示せた」と語った。

 一方、アイルランド代表のジョー・シュミット ヘッドコーチは、カナダ、ルーマニアという格下の国に連勝したあとの試合ということで、「あってはならないのだが、少し気を抜いてしまった」と、この試合にスキがあったことを認めた。「(キース)アールズのトライが簡単に決まった。それも試合のほんの序盤だったので、ちょっとスイッチが切れてしまった」。

 しかし、悲願の初優勝を狙う戦いのなかで、もう油断は許されない。
 プールDの2位チームは、プールCの1位通過が濃厚なニュージーランドと準々決勝でぶつかることになっており、10月11日のフランス対アイルランド戦は注目の一戦となる。

Exit mobile version