完勝のジャパン。写真はCTB立川理道。(撮影/松本かおり)
世界を驚かせた日から2週間。スタジアムにジャパンコールがふたたび響いた。のるかそるか。ジャパンにとっては、決勝トーナメント進出の夢をつなぐか散るかのサモア戦。10月3日、英・ミルトンキーンズのスタジアムmkでおこなわれたビッグゲームで、ジャパンは26-5の勝利を手にした。
負けられない戦いに、前半から極限の集中力で戦った。キックオフ後の7分過ぎ。FB五郎丸歩のPGで先制する。キッチリとシェイプを連続させてのアタックで相手を崩してトライラインを越える。スローフォワードでトライとはならなかったが、相手オフサイドを誘った。
追加点は23分過ぎ。サモアゴール前のPKでスクラムを選択、押し込み…青いジャージーがたまらず崩す。ペナルティートライとコンバージョンで10-0とした。33分過ぎのPGでの加点は、10次攻撃に相手が耐えきれなかったもの。前半終了間際にはドロップアウトの球を受けて14次攻撃を続けてWTB山田章仁が右スミに飛び込む。20-0で前半を終えた。
大事な後半立ち上がり。ジャパンはここも落ち着いていた。7分過ぎ、スクラムで反則を誘ってペナルティーキックで前へ出る。モールを押し込んでPGを得ると3点を加点。18分過ぎにも相手ハイタックルからPGで26-0とする。21分過ぎ、せっかく攻め込んだボールを失い、いっきにトライまで持って行かれたものの26-5のスコアでフルタイムのホイッスルを聞いた。
ジャパンは4トライこそ奪えなかったが完勝で今大会の成績を2勝1敗に。勝ち点を8とした。準々決勝進出へ夢をつなぐ大きな勝利を得た。敗れたサモアは1勝2敗に。勝ち点は4のまま。次ステージ進出争いから脱落した。