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サモア戦に向け本格始動。「みんなで同じ絵を見ることが大事」(立川)

2015.09.29
練習時からチームを動かす立川理道。(撮影/早浪章弘)

 週が明けた9月28日、土曜(10月3日)のサモア戦に向けた本格的な練習が始まった。前日のオフはいくつかのグループに分かれ、アーチェリーや街の散策、近くにあるストラットフォードアポンエイボンを訪るなど、めいめいリフレッシュ。
 立川理道はゴルフ組。本人はゴルフはやらないので(カートの)運転手を務めた。
「サモア戦は相手のアンストラクチャーに持ち込まれないよう、セットピースでコントロールできるという考え方でゲームプランを考えていく」
 そのためにはまず、アンストラクチャーを極力作らせないこと。
「作らせる状況はキックとかターンオーバーだと思うので、キックの使い方はしっかりコントロールしたい。今までキックはボールインプレーでノータッチで蹴ってましたけど、サモアはFBに怖いランナー(ナナイウィリアムズ)がいる。いい状況で相手にボールを渡さないようにして、ターンオーバーが起こったときもグループで相手をマークしていくのが大事」

 BKのキーマンが強調するのは「みんなで同じ絵を見る」ということ。スコットランド戦では、それぞれの判断に走り、有効なアタックができなかった。
「判断が狂うとしんどくなる。基本的なベースは崩さず、いい判断をしていきたい。フミさんとか、いい判断をしてくれるので、そこについていきたい」
 サントリーでプレーする相手の10番トゥシ・ピシとは、意外なことにトップリーグでの対戦はない。
「ステップも切れてフットワークもいい。ジャパンがやってくることも分かっているので、今までの10番よりもマークして、FWともインサイド、アウトサイドのコミュニケーションをとってやっていかないと」
 世界を沸かせた南ア戦勝利から1週間が経過したが、「僕は2週間前のような気がします。サモアとはお互い、負けたら終わりなので、先のことは見ず、自分たちのことをしっかりやっていきたい」

(文・森本優子)

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