(撮影/森本優子)
ウォリック入りして4日目の9月28日、日曜日ということもあり、日本代表は完全オフ。休息に充てた。
午前の囲み会見には小野晃征、沢木敬介CC(コーチングコーディネーター)が出席。記者からの質問は、当然ながら前夜に行われたサモア−南アフリカの印象に集中した。
選手たちはフロントロー、ロック、バックロー、BKに分かれ、リラックスしながらテレビ観戦した。股関節を痛めスコットランド戦はメンバーから外れた小野だが、回復は順調という。
「サモアはSOピシ、SHフォトゥアリイ、FBナナイウィリアムズが危ない選手。そこをしっかりマークして固いディフェンスをしたい」(小野)
SOピシは後半13分からの出場だったが、小野は「ピシが入ってからサモアのテンポができた」。沢木CCは「サモアは日本(戦)を見たメンバー」と警戒する。
サントリーに所属するピシ。小野にとってはチームメートであり、以前コーチを務めた沢木CCもよく知る選手でもある。
「彼の強みも弱みも知ってます。スペースも見えてボールを運ぶのが上手く、一発でとれる力がある。ただ、素晴らしいタックラーというわけではない」(沢木CC)
サモア戦ではピシ封じがポイントになる。加えて南ア戦では、FBナナイウィリアムズが変幻自在のランニングを、左WTBアレサナ・トゥイランギはFW並みの当たりの強さを見せた。「ナナイウィリアムズの強みはラン。両WTBもそう。彼らにいい状況を作らせないボール運びをしない」(沢木CC)。いかにアンストラクチャー(崩れた状態)を作らせないか、確実なゲームコントロールが求められる。
そしてフィジカル。中盤までサモアは南アに対して互角にわたりあった。日本戦でもキックオフから激しく来るのは必至だ。
「サモアの強みはフィジカルですが、彼らが思っている以上に我々はフィジカルを強化してきている。その準備はしっかりできている」(沢木CC)
日本代表は28日からサモア戦に向けた「ゲームウイーク」がスタート。10月3日まで、首脳陣の頭脳戦も続く。