突進するアイルランドのPRヒーリーを必死に止めようとするルーマニアの選手
(Photo: Getty Images)
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英国で開催中のラグビーワールドカップ2015で優勝候補の一角と目されている欧州王者のアイルランド代表が、ロンドンのウェンブリースタジアムで27日、プールDの2戦目としてルーマニア代表と対戦し、44-10で快勝した。アイルランドはこれで2勝0敗(勝点10)となり同組トップ。ルーマニアは0勝2敗(勝点0)となった。
前半は18-3とやや手こずったアイルランドだが、後半の44分、SHヨアン・レダンがキックで転がしたボールをWTBキース・アールズがインゴールに押さえ、リードを拡大。62分にはゴール前スクラムからのアタックでWTBトミー・ボウがチーム4トライ目を挙げ、ボーナスポイントを獲得した。その後も華麗なバックス攻撃やフォワードのモールドライブで追加点を奪い、危なげなく勝星を重ねた。
敗れたルーマニアだが、78分にゴール前ラインアウトから前進し、35歳のベテランLOオヴィデュ・トニツァが身長195センチの体を伸ばしてチーム唯一のトライを挙げている。
チャレンジを続けるルーマニア代表のリン・ハウエルズ ヘッドコーチは、「最後のトライは重要だった。フランス戦のときもそうだったが、ゴールラインを越えることで選手たちの努力が報われる」とコメントした。
なお、この試合の観客数は8万9267人。今大会のニュージーランド対アルゼンチン戦(ウェンブリースタジアム)で記録した最多人数を更新し、ラグビーワールドカップのニューレコードとなっている。