男子セブンズ日本代表を率いる桑水流裕策主将。(撮影/南 大庸)
9月28日におこなわれたアジアラグビーセブンズシリーズ第2戦、タイセブンズ2日目。初日を全勝で通過した男子日本代表はジェイミー・ヘンリーの3トライなどで準々決勝のUAE戦に39-0と完勝した。続く準決勝の相手は香港代表。前戦の中国大会では香港の途中敗戦により対戦はなかったが、いつもなら決勝で当たる相手。この準決勝が事実上の決勝戦となった。
粘り強い相手に対し、日本代表は先手を取った。準々決勝終了時点で松井千士と並び大会のリーディングトライスコアラーとなっていた後藤輝也がトライ。しかし、不運にも感じられるレフリングもあってゴール前で押し込まれる。7-12と逆転を許して前半を折り返した。
ただ、後半はすぐにペースを奪い返した。復帰したばかりのロテ・トゥキリが右タッチ際で粘り、トライラインを駆け抜ける。日本代表はなおも攻め続けたが、ゴール前の密集で押し込まれて12-19と追い込まれてしまった。12-19で残りワンプレー。日本代表は崖っぷちに立たされた。
しかし、試合終了と思われた相手の攻撃後にカウンター攻撃を仕掛けた執念が届いた。またもや後藤がトライラインを越え、合谷和弘のコンバージョンで同点に。延長戦に持ち込み、みたび後藤がトライを奪った。劇的な勝利だった。
決勝はスリランカを倒して決勝に勝ち上がってきた韓国。小さなパスを繰り返しながら攻めてくる韓国に対してできるだけ攻め続けたいジャパンは、チームの決め事としていたインサイドサポートを徹底する。その結果が45-7の圧勝を呼んだ。
オリンピック出場に向けた階段をまた一歩上がった男子ジャパンは、第3戦のスリランカ大会に向けて準備を進める。同大会は10月10日、11日にコロンボで開催される。
(リポート/南 大庸)