ラグビーリパブリック

南ア、ジャパンショックから復活 敗れたサモアは日本戦「やるかやられるか」

2015.09.27
2本目のトライを決めたJP・ピーターセンに駆け寄る南ア代表の仲間たち(撮影:早浪章弘)

 英国で開催されているラグビーワールドカップの初戦で日本代表に屈辱的な敗北を喫した優勝候補の南アフリカ代表が、息を吹き返した。26日、バーミンガムのヴィラパークでサモア代表と対戦し、46-6で快勝。6トライを挙げてボーナスポイントもきっちり獲得し、1勝1敗(勝点7)でプールBの首位に浮上した。サモアも1勝1敗だがボーナスポイントを得ることはできず、勝点4。しかしながら、得失点差で日本をわずかに上回った(日本は現在4位。2位はスコットランド、5位はアメリカ)。

 南アはPGで先制したが、序盤はやや押され気味だった。サモアにショットを連続で決められ、逆転される。
 しかし前半15分、長身WTBのJP・ピーターセンが自陣で相手のハイボールパスをインターセプトし、そのまま独走して流れを変えた。
 その後、南アはSOハンドレ・ポラードがPGを3本決め、17-6で折り返した。

 後半も敵陣で手堅く試合を進めた南ア。
 47分、ゴールラインに迫るとクイックパスで右へつなぎ、WTBピーターセンがトライ。58分にはサモアのラインアウト失敗によりゴール前でボールを確保し、一気に畳みかけてFLスカルク・バーガーがインゴールにボールを押さえた。
 そして71分、ラインアウトからモールで押し込み、4トライ目でボーナスポイントを獲得。その後、ピーターセンはハットトリックを決め、ロスタイムにはWTBブライアン・ハバナにもトライが生まれ、8年ぶりのワールドカップ優勝をめざす南アに勢いが戻ってきた。

 サモアは初戦でアメリカを下し好発進したが、南ア戦はタックルミスが42本もあり、連勝ならず。次戦は10月3日、ミルトンキーンズでジャパンと負けたら終わりのサバイバルマッチだ。
 試合後、サモアのスティーブン・ベサム ヘッドコーチはこう言った。
「Do or Die(やるか、やられるかだ)。我々のプールはまだどのチームにもチャンスがある。ジャパンは我々の戦いに向けて準備ができているはずだ。我々もジャパンの弱点と強さを見つけるために、彼らのゲームを見直さなければならない」

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