スコットランド戦(9月23日)を終え、そのまま合宿地となるウォリックへと移動した日本代表。移動翌日、メンバーは終日休息をとり、25日午前、ウォリックスクールで初練習を行った。同日夜には、市内にあるウォリック城での歓迎セレモニーに出席。冒頭ではリーチ マイケル主将がITVとBBCのインタビューを受けた。
スコットランド戦翌日の共同取材でエディー・ジョーンズHCは「スコットランド戦では何人かのメンバー選考で誤りを犯した。責任は私にある」と、選手起用に問題があったと語った。
「南ア戦から4日後であっても、心身共に強くないといけなかった。それができていない選手がいた」と、本来のパフォーマンスが出せなかった選手を選んだ自分の責任だとした。
だが、下を向いている時間はない。
「W杯で成功するためには、いかにすみやかに次の試合に移れるか。2試合終わって1勝1敗は悪くない。次は正しいセレクションを行います」
10月3日のサモア戦に向けて、スタッフも着々と分析を進めている。
ウォリックでの初練習後、マルク・ダルマゾコーチは、スコットランド戦でとられたスクラムでのペナルティに関して、「私にはどう見ても逆にとられたとしか思えない。信頼できるレフリーに映像を送って確認してもらっています」と、対策を進めている。サモアのスクラムは「サイズと重さがあるが、スピードはそれほどでもない」とみる。
サモア戦までは中9日。身体を休め、チームを立て直すには十分な時間だ。
「W杯は2つのステージに分けて考えています。最初の2試合はセットピースが強いチーム。残り2チームはセットピースよりアンストラクチャーの得意なチーム。次の2戦は戦い方を全く変えます。この10日間をプレシーズンと考え、3日間をリカバリーに充て、月曜からまた本格的な練習を始めます」(ジョーンズHC)
サモアは9月26日、バーミンガムで南アと対戦する。1週間前、日本にまさかの敗戦を喫した南アにとっては、早くも背水の陣。決勝トーナメント進出を目指すサモアがどう戦うか注目だ。