ラグビーリパブリック

アルゼンチンが8強入りへ望みつなぐ ジョージア主将のシンビンが分かれ目に

2015.09.26
ジョージアのディフェンス突破を試みるアルゼンチンのフェルナンデス=ロべ
(Photo: Getty Images)

 英国で開催されているラグビーワールドカップは25日、グロスターのキングスホルムスタジアムで、プールCの2位争いに大きくかかわるアルゼンチン対ジョージア戦がおこなわれ、後半に地力を発揮したアルゼンチンが54-9で快勝した。
 アルゼンチンは初戦で前回大会王者のニュージーランドに敗れたものの、これで1勝1敗(勝点5)となり、3大会連続のベスト8入りに望みをつないだ。トンガを倒して好発進したジョージアだが、こちらも1勝1敗(勝点4)となっている。

 前半は14-9と接戦だった。ともに強力FWを擁し、エキサイティングなBKも躍動した。

 しかし後半早々、45分にジョージア主将のNO8マムカ・ゴルゴゼがイエローカードをもらい、試合が大きく動く。敵に攻め込まれ、ラックで反則を犯したゴルゴゼは10分間の一時退出を命じられ、14人になったジョージアのディフェンスにほころびが生じた。

 47分、アルゼンチンがゴール前のスクラムからショートサイドを攻めてSHトマス・クベッリがトライ。49分にはワイドに展開してWTBフアン・イモフが追加点を挙げた。
 53分にはラインアウトからのサインプレーが決まってWTBサンティアゴ・コルデーロがゴールへ駆け抜け、チーム4トライ目でボーナスポイントを獲得。ジョージアの大将が不在の間に21点を入れ、流れを完全に引き寄せたアルゼンチンは、終盤にも3トライを加えて大差でジョージアを下した。

 試合後、勝負の分かれ目となったゴルゴゼのシンビンについて質問されたジョージア代表のミルトン・ヘイグ ヘッドコーチは、「彼は我々のリーダーだ。どんなステージでも彼を欠きたくはない。マムカの10分間の不在が痛手となった。でも、それもラグビーだ」とコメント。大敗を喫してチームの士気が懸念されるが、「我々は立ち直らなくてはならない。次はニュージーランド戦だ。我々は2019年ワールドカップの出場権獲得(今大会でトップ12入りで自動的に与えられる)という目標達成に向けて、まだ順調に進んでいる」と語り、10月2日のオールブラックス戦、そして同月7日のナミビア戦へ向けて前を向いた。

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