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南アフリカ代表から大金星を奪い、目標のラグビーワールドカップ8強入りへ好スタートを切った日本代表だが、プールBの第2戦でスコットランド代表に10-45で敗れ、1勝1敗となった。勝点は4のまま。
9月23日、グロスターのキングスホルムスタジアムは満員の1万4354人。初戦で世界を驚かせた“ブレイブブロッサムズ(ラグビー日本代表の愛称)”をひいきにした現地人のジャパンコールも大きかったが、英国開催ということで、それ以上にスコットランドサポーターの声援は熱狂的で、会場に響き渡った。
立ち上がりからスコットランドが主導権を握る。日本は反則が続き、PGを連続で決められた。
0-6で迎えた前半14分、日本はペナルティをもらうと、FB五郎丸歩のナイスタッチからゴール前5メートルのラインアウトとなり、モールで押し込みトライ。コンバージョン成功で逆転した。
しかし、スコットランドはハイパントやチップキックを巧みに使って日本にプレッシャーをかけた。スタジアム上空はやや風があり、ジャパンはノックオンなどで波に乗れない。
日本はスクラムでも反則を取られ、スコットランドは主将のSHグレイグ・レイドローがPGを重ねた。
23分にWTB松島幸太朗がイエローカードをもらうも、全員でよく守った日本。しかし攻撃では、26分にラインアウトを選択してモールでトライを狙うも得点できず、30分には五郎丸がショットを狙ったが失敗した。
31分、日本はテンポ良く敵陣深くに入ったがスローフォワードで好機を逃す。
35分にもゴールに迫ったがスコットランドの堅守を崩せず、その数分後もオブストラクションの反則で得点することはできなかった。
前半終了前、スコットランドがゴール前で猛攻を繰り返したが、日本は必死に守り、五郎丸のスーパータックルもあって7-12で折り返した。
後半早々、NO8アマナキ・レレイ・マフィのビッグゲイン連発で活気づいた日本だが、アグレッシブなマフィは負傷で動けなくなり、ストレッチャーで運ばれた。相手に反則があり、PGを決めて10-12としたが、日本がスコアボードを動かしたのはこれが最後。
48分(後半8分)、スコットランドのバックスが突破してゴールに迫り、つないで、FLジョン・ハーディーがトライ。55分にはFBスチュアート・ホッグのブレイクスルーからチャンスとなり、最後はCTBマーク・ベネットが抜けてゴールに飛び込んだ。
63分、敵陣で攻めていた日本だが、相手のWTBトミー・シーモアがパスをインターセプトし、独走、福岡堅樹が猛追したが捕まえることはできなかった。
勢いに乗るスコットランドは69分、パワフルで俊敏なCTBベネットがチーム4トライ目を挙げ、ボーナスポイントを獲得。74分にはゴール前スクラムからの攻撃でSOフィン・ラッセルがトライを決め、欧州古豪の強さを見せつけた。
試合後、日本代表のリーチ マイケル主将は「(敵陣)22メートル内に入りながら得点できなかったのが敗因。判断ミスがあり、パスしないでいいのにパスする場面もあった。(初戦から中3日という厳しい日程だったが)コンディションは言い訳できない」と語った。
日本代表の次戦は10月3日。ミルトンキーンズでサモア代表と対戦する。