昨年よりも運動量が増えたことで、活躍する場面が多いNO8ジョージ・リサレ
(撮影:福島宏治)
(撮影:福島宏治)
関東大学リーグ戦1部の第2節で、昨年の覇者・流経大と2部から昇格した専大が水戸のKsデンキスタジアムで激突した。序盤は、お互いに手さぐりの状態か、ミスを多発。先に抜け出したのは流経大。序盤こそミスでチャンスを逃したが、相手の村田亙監督に「2人目が上手かった」と言われたように、コンタクト後のイーブンボールを確保して、展開力の差を示した流経大が前後半で11トライを挙げた。ファイナルスコアは67-13。
「個々の成長は感じます。ただ、一人ひとりが考えすぎたのか序盤を中心にミスが多すぎた。昨年を経験した選手たちは東郷(太朗丸)を筆頭に成長しているので、コントロールできればさらに違う」と話すのは流経大・内山達二監督。前半20分までにハンドリングエラーが多発したことは次への課題か。
その東郷は、ゴールキック、パススキル、時には勝負して独走トライなどと、すべてに昨年以上を披露した。また、競争が激しいフロントローも、開幕の先発陣が控えに回り、追う選手たちが経験を積んだ。
敗れた専大の村田監督は、「最終的な得点を見れば少しの差を感じますが、それはスキルでなく、メンタル面の場合がある」。取り組んでいるフレンチアタックが効果的なシーンは多く見られたが、フェイズを重ねるとミスも増えた。「そのあたりの精度を上げないと。イーブンボールを支配されたあたりが差でしょうね」と振り返った。