ラグビー日本代表は18日、ワールドカップ(W杯)イングランド大会・予選プールB初戦に向け試合前日練習をおこなった。19日に南アフリカ代表とぶつかるブライトンコミュニティスタジアムで約1時間、汗を流し、エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ(HC)は「これまでいい準備をしてきました」と語った。
人工のフィールドターフの上に天然の芝と土を交えたような「ハイブリット芝」が敷き詰められた会場で、「自信をつけるために(連携を)合わせた」とジョーンズHC。にわか雨の多い現地にあって、スクラムの最前列左を担うPR畠山健介は「少し滑りやすいが問題ない。いいスクラムが組める」と話した。
チームは17日に発表した出場登録メンバーを変更。先発予定だったCTBクレイグ・ウィングが外れて、リザーブのCTB立川理道がスターターに入る。1枠空いたリザーブへはCTB田村優が入った。
ジャパンは、中3日の23日にスコットランド代表戦(グロスター)をおこなう。世界ランク3位の南アフリカ代表とは対戦経験がないものの、同10位のスコットランド代表とは2013年11月に敵地・マレーフィールドで激突。その時は17-42と敗れたが、WTB福岡堅樹が2トライを挙げるなど後半初頭まで僅差に持ち込んでいる。同13位であるジャパンのSH田中史朗は、スコットランド代表戦を「(白星獲得の)チャンス」と話したことがある。
CTBウィングは故障続きだったため練習への参加機会を限定しているが、指揮官に「皆のディフェンス力を高められる」と高く評価されている。試合前日の選手変更について、ジョーンズHCは次戦のことは語らない。「ウィングは長年、ふくらはぎの問題を抱えている。木曜日(17日)にまたそこを痛めてしまい、リカバリーできなかった」とのみ説明した。
過去には母国のオーストラリア代表HC、今度の対戦国である南アフリカ代表のアドバイザーとしてもW杯に参加したジョーンズHCは、「国を代表できるのは光栄なこと。ただ、今度の試合は(携わった経験のあるチームとの対戦という思いはなく)1つのテストマッチ(国同士の真剣勝負)として戦う」。世界ランク3位の南アフリカ代表との大一番は、現地時間で19日の16時45分、キックオフ。