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田中史朗、改めて「日本のために」宣言! 練習は「見違えるほどよくなった」

2015.09.18
W杯前のジョージア戦でプレーする田中史朗(Photo: Getty Images)

 日本代表49キャップのSH田中史朗は、15日のチームミーティングでこう話したという。

「見違えるほど、練習がよくなった」

 7月の北米遠征中には「勝つ気はあるのか」といった旨の喝を入れたこともある。しかしいま、苦笑しつつもこう笑う。

「前、記事で僕が檄を飛ばした、みたいなことが書かれてあったんですけど…。その時に比べたら見違えるようです。ブレイクダウン(肉弾戦)で1人ひとりが激しくなった。フォワードの選手(肉弾戦に多く参加する位置)はもともとそうだったんですけど、バックスも1つひとつのクリーンアウト(相手のサポートを引きはがす動き)、球出しをしっかりできている。スペースに向かって走り込む意識も強くなっていて、トライを取り切るまで全員が声を出している」

 19日、日本代表はいよいよ4年に1度のワールドカップ初戦を迎える。相手は世界ランク3位の南アフリカ代表である(ブライトン)。南半球最高峰のスーパーラグビー所属のハイランダーズでプレーするSH田中は、改めて決意を語る。

「ここで悪い試合をすれば、特に初めてワールドカップに出る方のメンタルが下がるのかと感じますし。ただ、ここの試合でいいプレーをすれば近くにある次の試合(23日にグロスターでスコットランド代表戦)へも、波に乗って行けると感じます。日本のために…。前回のワールドカップで、本当に申し訳ない思いをさせてしまったので(2011年のニュージーランド大会は1分3敗)。僕自身、エディー(ジョーンズHC)のラグビーは(自身のスーパーラグビー参戦のため)間、間しか入っていないけど、皆のやってきたこともわかっていますし、ファンの方が応援してくれているのもわかっている。その思いを受けて、戦っていきたいですね」

(文:向 風見也)

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