中国の青島で開催されたアジアラグビーセブンズシリーズの第1ラウンド(男子・女子)は、大会最終日の6日に決勝トーナメントがおこなわれ、男子セブンズ日本代表が優勝した。女子セブンズ日本代表は3位に終わった。
フィリピンとのカップ準々決勝を26-5で制し、準決勝では韓国を21-5で下した男子日本。決勝は成長著しい中国にやや苦戦したが、28-12で退けた。
決勝。前半4分、ホームサポーターの声援を受けた中国代表がオフロードでつないで左タッチライン沿いをパワフルに前進し、先制。しかし、日本は斉藤春樹のトライと坂井克行のゴール成功ですぐに逆転すると、前半終了前には後藤輝也がタックラーを振り切って中央を突き破り、14-5で前半を終えた。
後半早々、またも中国がオフロードをうまく使ってトライを決め2点差となる。しかし日本は4分後、パワフルエンジンの合谷和弘が一度倒れたがすぐに立ち上がって自陣からゴールへ走り切り、差を広げた。健闘した中国だが終盤はスタミナ切れで、坂井克行もトライを決めて28-12でノーサイドとなった。
一方、女子セブンズ日本代表(サクラセブンズ)はカップ準々決勝でシンガポールを50-0と圧倒したものの、準決勝では、女子ニュージーランド代表最多キャップ保持者のアンナ・リチャーズがヘッドコーチを務める香港に0-5で敗れた。前半にトライを奪われ、反撃を試みた後半もなかなかボールをキープできず、少ないアタックでは香港の堅守を崩すことはできなかった。
3・4位決定戦に回ったサクラセブンズは、カザフスタンに15-0で勝利。桑井亜乃のトライで先制したあとも敵陣で攻め続け、兼松由香、バティヴァカロロ・ライチェル・海遥も好走して、初日のプール戦で苦汁をなめさせられた相手にリベンジを果たした。
なお女子の決勝は、香港が中国を24-15で下している。
■女子セブンズ日本代表 浅見敬子ヘッドコーチ コメント
「優勝は叶わなかったが、いろいろなことがわかった。まずは高校3年生のバティヴァカロロ選手を起用して、彼女が(3・4位決定戦で)とどめのトライをカザフスタンから取ってくれたことが、チームにとって非常に勢いが出たところだと思う。香港、カザフスタンに負けてしまったというところは、ラグビーの部分だけではなく、しっかり走りきり、スピード、速さで勝つということにもう一度こだわりなおし、体を鍛えなおしてコロンボ大会(アジアセブンズシリーズ第2ラウンド、スリランカ)では優勝し、いい形でオリンピックアジア予選に臨みたい。