ラグビーリパブリック

自国開催W杯で優勝狙うイングランドが31名発表 シプリアーニ、バレル落選

2015.08.28

England Captain

イングランド代表のクリス・ロブショウ主将。大きな腕でエリスカップ獲得を狙う
(Photo: Getty Images)

 自国開催のラグビーワールドカップで12年ぶり2回目の優勝を狙うイングランド代表のスチュアート・ランカスター ヘッドコーチが、27日、最終登録メンバー31名(FW17、BK14)を発表した。

 注目されていたスター選手のSO/FBダニー・シプリアーニは落選。今月22日のフランス戦でトライを挙げるなど活躍していたが、10番候補としては、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズも経験している31テストキャップのオーウェン・ファレルと、昨年代表デビューした22歳のジョージ・フォードが選ばれた。

 CTB争いではラグビーリーグ(13人制)から転向してきた大物、サム・バージェスに吉報が届き、過去2年間レギュラーとして活躍してきたストロングランナーのルーサー・バレルと、22キャップのビリー・トゥエルブトゥリーズはスコッドから外れた。
 バージェスは所属するバースでは主にブラインドサイドFLとしてプレーしてきたが、ランカスター ヘッドコーチはCTBで起用し、今月15日のフランス戦で代表初キャップを獲得している。サウスシドニー・ラビトーズを43年ぶりの優勝に導くなど13人制のスーパースターだったバージェスは、15人制での経験は少ないものの、ハードタックルだけでなくチームメイトを鼓舞する影響力も強いといわれており、イングランド代表の鍵を握るひとりである。

 2013年のライオンズツアーに追加招集されてオーストラリア代表とのテストマッチシリーズ勝利に貢献したPRアレックス・コルビシエロは、負傷の影響もあって選出されなかった。

 FW3列ではワールドカップ2大会を経験している37歳のニック・イースターが落ち、左足首骨折から復活したNO8ベン・モーガンが大舞台への切符をつかんでいる。

 2011年大会のメンバーで今回も選出されたのはわずか7人。50キャップを超えているのはPRダン・コール、FL/NO8ジェームス・ハスケル、SHダニー・ケアだけだ。

 優勝が使命のイングランド代表だが、プールステージから厳しい戦いが待っている。今大会で最もタフな“死のグループ”と呼ばれるプールAに入り、オーストラリア、ウェールズ、フィジー、ウルグアイとの争いを勝ち上がらなければならない。9月18日のオープニングゲーム、フィジー戦から、8強入りを左右する大勝負だ。

<RWC 2015 イングランド代表>

【PR】
Kieran Brookes(ノーサンプトン)、Dan Cole(レスター)、Joe Marler(ハリクインズ)、Mako Vunipola(サラセンズ)、David Wilson(バース)

【HO】
Jamie George(サラセンズ)、Rob Webber(バース)、Tom Youngs(レスター)

【LO】
George Kruis(サラセンズ)、Joe Launchbury(ワスプス)、Courtney Lawes(ノーサンプトン)、Geoff Parling(レスター)

【FL/NO8】
James Haskell(ワスプス)、Ben Morgan(グロスター)、Chris Robshaw(主将/ハリクインズ)、Billy Vunipola(サラセンズ)、Tom Wood(ノーサンプトン)

【SH】
Danny Care(ハリクインズ)、Richard Wigglesworth(サラセンズ)、Ben Youngs(レスター)

【SO】
Owen Farrell(サラセンズ)、George Ford(バース)

【CTB】
Brad Barritt(サラセンズ)、Sam Burgess (バース)、Jonathan Joseph(バース)、Henry Slade(エクセター)

【WTB/FB】
Mike Brown(ハリクインズ)、Alex Goode(サラセンズ)、Jonny May(グロスター)、Jack Nowell(エクセター)、Anthony Watson(バース)

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