ラグビーリパブリック

女子セブンズ日本代表が昇格決めた! 中村主将「12人全員の信念が勝利に」

2015.08.24

準々決勝で決定的なチーム3トライ目を決める女子セブンズ日本代表のボギドゥラウマイナダヴェ

(Photo: World Rugby, INPHO/Colm O’Neill)

 来季ワールドラグビー女子セブンズシリーズのコアチーム入りをかけた予選大会が、22日と23日にアイルランドのダブリンで開催され、浅見敬子ヘッドコーチ率いる女子セブンズ日本代表(サクラセブンズ)は2位以上が確定し、コアチームへの昇格が決まった。

 日本は、同じく決勝進出でコアステータスを獲得したアイルランドとともに、2015-2016年シーズンの女子7人制ラグビー国際サーキット、「ワールドラグビー女子セブンズシリーズ」にフル参戦できる。ニュージーランド、カナダ、オーストラリア、イングランド、アメリカ、フランス、ロシア、フィジー、スペインといった強豪国が集う、世界トップ11の仲間入りだ。

 予選大会には、各地域で上位の実力を持つ12チームが参加。
 初日のプールステージを3戦全勝で突破した日本は、準々決勝でウェールズと対戦し、パワフルなマテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェや、スピードある山口真理恵らの活躍により、17-0で快勝した。
 サクラセブンズは相手へのプレッシャーがけも速く、ブレイクダウンの激しいファイトや安定したセットピースも勝因となった。

 そして、昇格をかけた運命の準決勝はオランダと対戦。
 前半3分過ぎ、敵陣22メートルライン内のPKからキャプテンの中村知春が仕掛け、意表をついてディフェンスの裏に蹴ったボールを自らインゴールで押さえ、先制した。
 この試合でもスクラムでターンオーバーするなど力強さを発揮した日本は、前半終了前にはラインアウトからモールで押し込み追加点。
 後半に1トライを返されたものの日本は最後まで押し気味に戦い、結局、10-5で歓喜の瞬間を迎えた。

 なお、決勝は13-12で日本の勝利。2点ビハインドの試合終了直前にPG成功で逆転し、アイルランドを下した。

■浅見敬子ヘッドコーチ コメント
 昨年の悔しい負けから1年間、完璧な準備をしてここまでくることができた。また選手が自分たちで考えて、自分たちの強みを信じてやってきたことが今回の昇格につながったと思う。フォワードのセットプレーも安定していたし、選手たちはピッチで落ち着いてプレーできていた。予選からどれもタフな試合だったが、特にウェールズに2勝(プール戦では17-14)できたことで強いチームに成長したことを改めて感じた。
 来年からコアチームとして世界の舞台で戦うことができるが、これも日本や現地で応援してくださった方々がいたからこそ。これまでの応援、本当にありがとうございました。

■中村知春キャプテン コメント
 昨年のコアチーム予選大会は5位であと一歩及ばずの結果だったが、今回はみんなの勝ちたいという強い気持ちでここまでくることができた。特にオランダ代表はフィジカルが強いチームだったが、12人全員の信念がこもったプレーで勝ちきることができた。
 現地や日本で応援してくださっている方の声が励みになりました。ありがとうございました。

<ワールドラグビー女子セブンズシリーズ 2015-16 コアチーム昇格予選>
▼カップ準々決勝
・南アフリカ 21-5 香港
・アイルランド 27-5 中国
・日本 17-0 ウェールズ
・オランダ 12-10 ブラジル

▼カップ準決勝
・アイルランド 26-14 南アフリカ
・日本 10-5 オランダ

▼カップ決勝
・日本 13-12 アイルランド

準決勝で南アフリカを破り、コアチーム入りを決めたアイルランド
(Photo: World Rugby, INPHO/Colm O’Neill)

Exit mobile version