ニュージーランドの地方代表14チームが参加する同国最高峰大会「ITMカップ」が、あす8月13日に開幕する。
16回の最多優勝を誇る名門のオークランドに今年、NECグリーンロケッツのSH茂野海人(24歳)が選出されたが、インバーカーギル(ラグビーパークスタジアム)でおこなわれるサウスランドとのオープニングゲームに、茂野はベンチ入りすることが決まった。
オークランドの先発には、7月にオールブラックスデビューを果たしたばかりのCTBジョージ・モアラや、セブンズスターのWTBベン・ラムなどが名を連ね、9番はクリケットとの“二刀流”が注目されているSHジョノ・ヒッキーが着る。
ラグビー王国ニュージーランドの地方代表に選ばれた日本人選手は過去にもおり、のちに国際ラグビー殿堂入りを果たす伝説的WTB坂田好弘(現 関西ラグビー協会会長)はカンタベリーでプレーした。その後、FL大久保直弥(サウスランド)、FL/NO8木曽一(ノースハーバー)、WTB四宮洋平(マナワツ)、WTB遠藤幸佑(カンタベリー)、FL浅野良太(カウンティーズ・マヌカウ)などもチャレンジし、現日本代表(パナソニック)のSH田中史朗とHO堀江翔太は2012年にオタゴで活躍してスーパーラグビーへの扉を開いた。
そして、日本人選手として初めて名門オークランドのジャージーを着ることになった茂野。ハーフバックには昨年のU20ニュージーランド代表であるレオン・フコフカもおり、激しい競争が待っている。
今年のITMカップは10月11日までリーグ戦がおこなわれ、プレミアシップ・ディビジョン(オークランドが属する1部リーグ)とチャンピオンシップ・ディビジョン(2部リーグ)の交流戦も成績に反映される。プレーオフ決勝は10月24日におこなわれる予定。