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PNC優勝争いはフィジー×サモア 日本はトンガと3位決定戦へ

2015.07.30

fiji samoa

フィジー×サモアは2011年ワールドカップでも激闘となった(Photo: Getty Images)

 北米で開催されているパシフィック・ネーションズカップ(PNC)2015は、現地時間29日にカナダのトロント(BMOフィールド)で第3節の3試合がおこなわれ、プールステージが終了。結果、2勝1分(勝点11)だったフィジー代表とサモア代表が優勝決定戦に進むことになった。

 日本代表はフィジー代表に22-27で敗れ、1勝2敗(勝点6)となって3位決定戦にまわる。
 フィジー戦後、「ここ最近では最もひどい試合だった」と語った日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチ。「9-0で最初にリードして楽に勝てたはずなのに、自分たちでそのチャンスを潰してしまった。ミスからトライを許し、負けてしまった。こういうところを改めないとラグビーワールドカップでは勝てない。フォワードは全体的に良かったがバックスは田中をのぞきハンドリング、ランニングライン、判断と全てが悪かった。後半で勝っても意味がない。ラグビーというのは前後半通してが試合だ」と厳しかった。

 50日後に開幕するワールドカップで日本代表と一緒のプールに入るサモア代表は、格下のカナダ代表に苦戦しながらも、土壇場で逆転して21-20の辛勝。同じくワールドカップで日本のライバルとなるアメリカ代表は、トンガ代表に19-33で敗れている。

 サモアは序盤にトライを奪われ、3-13でハーフタイムを迎えた。後半早々に敵陣深くでのブレイクダウンでプレッシャーをかけ、こぼれ球を拾ってPRアンソニー・ペレニセがゴールラインを越え、点差を詰める。そして、63分、65分とSOマイケル・スタンリーが連続でロングPGを決め、この試合初めて先行した。
 しかし74分、サモアはミスから逆転された。サモア選手が落球してカナダが攻めに転じ、SOナイサン・ヒラヤマが敵陣10メートルタッチライン付近へキック。カナダのバックス2人がしっかりチェイスして、ライン外へ出なかったバウンドボールを確保、WTBフィル・マッケンジーが未整備のディフェンスを切り裂いてゴールに持ち込んだ。
 16-20と追い込まれたサモア。だが、世界ランキング9位の男たちはしぶとかった。残り時間1分を切り、ゴール前でラストチャンス。なんと、ラインアウトは相手にはじかれたものの、カナダがキープできなかったボールを奪い返し、PRサカリア・タウラフォがインゴールで押さえ、ウイニングトライが認められたのだった。

 一方、アメリカは、PNC3戦目はレギュラークラスの多くが不在でいいところが少なかった。ディフェンスがあまく、トンガに3トライを許して苦汁をなめさせられる結果に。キッカー(CTBフォラウ・ニウア)の精度も悪く、課題を残した。

 最終順位決定戦はカナダのバーナビー(スワンガードスタジアム)で8月3日におこなわれる。
 優勝はフィジーとサモアで争われ、3・4位決定戦はトンガ×日本、5・6位決定戦がアメリカ×カナダという組み合わせになった。

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