日本など6か国が参戦しているパシフィック・ネーションズカップ(PNC)2015は、舞台をカナダのトロント(BMOフィールド)に移し、日本時間30日に第3節がおこなわれる。先週末のアメリカ戦で黒星を喫し1勝1敗となった日本代表が次に挑むのは、今大会好調のフィジー代表(1勝1分)だ。
エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、「現時点でベストに近いメンバーを今季初めて選んだ。PNCでおそらく最も強く、大きく、身体能力の高いフィジー代表相手に、我々の強みをどれほど出せるか楽しみにしている」と語った。
フィジー戦では、今年のスーパーラグビーに挑戦した6人が全員そろう。第1戦のカナダ戦からプレーしているCTB松島幸太朗とPR稲垣啓太、アメリカ戦でトライを決めたWTB山田章仁に加え、チーフスで活躍して同チームの今季新人賞に選ばれた主将のFLリーチ マイケル、ハイランダーズの初優勝に貢献したSH田中史朗、レッズでスーパーラグビーデビューを果たしたNO8ツイ ヘンドリックも先発出場する予定だ。
「チームに大きな変化をもたらせてくれると期待している」と指揮官。
リーチ主将は「スーパーラグビーでどれだけ自分が成長したか、またリーダーとしてどれほど向上しているかを確かめたい。久しぶりの日本代表なので、とても楽しみにしている。フィジー代表は強い相手なので、オプションをしっかり使って、フィジカルを試したい。大きい相手なので、ジャパンの勇気が試される試合になる」と意気込みを語った。
2014年6月に東京でおこなわれたイタリア代表戦以来のテストマッチとなるSH田中も闘志を燃やす。
「日本代表に合流してからまだ日も浅く、全体での練習もしていないが、スーパーラグビーで優勝した経験などを還元して、チームの勝利に貢献したい。状況判断をしっかりして、コミュニケーションを高め、日本の強みである早いテンポのラグビーで、勝ちたい」
ツイは、「(今年1月に)負傷して以来、初めての先発、テストマッチとなるので少し緊張しているが、楽しみにもしている。フィジー代表は調子が良さそうで、フィジカルも強いが、自分たちのラグビーをプレーすることで勝利したい。まず良いボールキャリーをして、久しぶりの復帰となるので基本的なことをしっかりやっていきたい」と語った。
また、LO伊藤鐘史も今季PNC初出場となり、先発する予定。「6月のハードなトレーニングを乗り越え、自分の能力がどのくらい向上しているか知ることができるので、楽しみ。フィジー代表はフィジカルな相手。久しぶりの試合となるので、フィジカルの部分をゲームの入りから出せるように意識していきたい」とコメントした
1.稲垣啓太(パナソニック) 2.堀江翔太(パナソニック) 3.山下裕史(神戸製鋼) 4.トンプソン ルーク(近鉄) 5.伊藤鐘史(神戸製鋼) 6.マイケル・ブロードハースト(リコー) 7.リーチ マイケル(主将/東芝) 8.ツイ ヘンドリック(サントリー) 9.田中史朗(パナソニック) 10.立川理道(クボタ) 11.福岡堅樹(筑波大4年) 12.田村優(NEC) 13.松島幸太朗(サントリー) 14.山田章仁(パナソニック) 15.五郎丸歩(ヤマハ発動機)
〔リザーブ〕
16.平島久照(神戸製鋼) 17.湯原祐希(東芝) 18.畠山健介(サントリー) 19.大野均(東芝) 20.アイブス ジャスティン(キヤノン) 21.日和佐篤(サントリー) 22.小野晃征(サントリー) 23.藤田慶和(早稲田大4年)