アメリカへ出発する田中史朗とリーチ マイケル
7月22日夜の羽田空港。サーフボードを抱えた夏休みの行楽客にまじってカウンターで搭乗手続きをする二人の姿があった。スーパーラグビーでプレーしていた田中史朗とリーチ マイケルだ。すでに北米遠征に出発した日本代表と合流するため、クレイグ・ウィング、真壁伸弥、ツイ ヘンドリックらとともに23日未明、サンフランシスコへ旅立った。
田中はニュージーランドから14日に帰国。束の間、京都に帰省してリフレッシュ。6月末に帰国したリーチは、チームが北米に出発した後も宮崎に残り、調整を続けていた。
リーチはパシフィック・ネーションズカップ(PNC)のカナダ戦を観戦。「アタックのオプションを使うのが上手になった。試合を見てて、チームがすごく成長してるなと思った。3列も競争が激しい」と表情を引き締めた。「ヘンリー(ツイ)も戻ってきたし、やっとこれでみんな揃った。僕も(第3戦の)フィジー戦から出られるように頑張ります」
田中は今季、スーパーラグビーで試合出場の機会に恵まれず、一番の心配はフィットネスだという。オタゴにいるときからフィットネストレーニングを続けてはきたが、「試合から遠ざかっているので、ゲームフィットネスが心配。これからW杯まで少しでも長く試合に出て、ゲーム勘を取り戻さないと」と、こちらも出場に意欲を燃やす。
4月6日から活動を続けてきた日本代表。ようやくこれで遠征メンバー37人全員が揃い(アマナキ・レレィ・マフィとマレ・サウは負傷で不参加)、W杯に向けて最後の仕上げに入る。
(文:森本優子)