2011年ワールドカップでアメリカ代表の主将を務めたトッド・クレバー(Photo: Getty Images)
今週24日にパシフィック・ネーションズカップ(PNC)で日本代表と対戦するアメリカ代表のスコッドから、前主将のFL/NO8トッド・クレバー(32歳)が外されたことが明らかになった。アメリカラグビー協会は19日に声明を出し、「チーム行動違反があった」ことを明らかにしている。詳細については言及されていないが、マイク・トルキン ヘッドコーチは、「そのような振る舞いは、選手とマネージメントスタッフが時間をかけてイーグルス(アメリカ代表)内に築いてきたチーム文化に反する」と厳しく語っている。
ワールドカップ開幕まで2か月を切ったが、「明らかに、これは当事者にとって望ましい状況ではない」と指揮官。
クレバーは昨年末の欧州遠征まで約7年間イーグルスの主将を務め、“キャプテン・アメリカ”と呼ばれていたが、今年のPNCからはFBクリス・ワイルスが主将を任されている。
また、カリフォルニア州のサンノゼ出身にもかかわらず、同地で先週末におこなわれたPNC第1戦(サモア戦)のメンバーには入っていなかった。
20歳だった2003年にアメリカ代表デビューを果たし、これまでテストマッチ63試合に出場。フロンティア精神を持っていたクレバーは20代前半から海を渡り、ニュージーランドのノースハーバー(NPC)や南アフリカのライオンズ(スーパーラグビー)でプレー、2010年から5年間は日本ラグビー界に挑み、サントリーとNTTコミュニケーションズでも活躍した。