今年のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)で好スタートを切った日本代表は24日(日本時間25日)、アメリカのサクラメント(ボニーフィールド)でPNC第2戦としてアメリカ代表と対戦する。今秋のワールドカップで同組に入るライバルとのテストマッチであり、前哨戦だ。
日本ラグビーフットボール協会は22日、試合登録メンバーを発表。ワールドカップスコッドのセレクションにも関係し、先週末のカナダ戦の先発から9つのポジションでメンバーが変わった。フロントローはPR稲垣啓太、HO木津武士、PR畠山健介。8番はホラニ龍コリニアシが着る。WTBは山田章仁とカーン・ヘスケスでキックオフを迎え、カナダ戦で14番をつけていた藤田慶和はFBでプレーする。
CTB山中亮平は日本代表で初先発となり、「緊張もあるが、6月の宮崎合宿でハードトレーニングをしてきているので、試合ではやってきたことに自信を持ってやるだけ。ワールドカップでも対戦する相手なので、ワールドカップのセレクションに残るためにもタックルとキックでしっかりアピールしたい」と語った。
2013年5月のUAE戦以来、2年ぶりの先発となるSH内田啓介は、「緊張感と楽しみが入り交じっている。ワールドカップまでにこんなに長く試合に出るチャンスをもらえるのは最初で最後かもしれないので、ワールドカップと同じくワンチャンスという気持ちで自分自身のパフォーマンスにベクトルを向けて、チャンスをつかみ取りたい」と奮い立つ。
エディー・ジョーンズ ヘッドコーチは、「アメリカ代表戦は少し試験的な側面のあるチームとなるが、何人かの選手にはワールドカップのセレクションに残るためのチャンスとなる。カリフォルニア州の州都サクラメントでおこなう試合なので、おそらく地元アメリカの応援で盛り上がるアウェー環境のなかでのとても厳しい試合となるだろう。経験が少ない選手たちがどこまで冷静に戦えるのかというのを見ると同時に、過去3年間でどれほど選手層に厚みが増したかを見ることが楽しみだ」とコメントした
なお、日本で調整していた主将のFL/NO8リーチ マイケル(東芝)、SH田中史朗(パナソニック)、LO真壁伸弥、FL/NO8ツイ ヘンドリック(ともにサントリー)、CTBクレイグ・ウィング(神戸製鋼)も北米に向かい、現地時間22日夜に日本代表に合流する。
1.稲垣啓太(パナソニック) 2.木津武士(神戸製鋼) 3.畠山健介(サントリー) 4.大野均(東芝) 5.トンプソン ルーク(近鉄) 6.アイブス ジャスティン(キヤノン) 7.マイケル・ブロードハースト(リコー) 8.ホラニ 龍コリニアシ(パナソニック) 9.内田啓介(パナソニック) 10.立川理道(クボタ) 11.山田章仁(パナソニック) 12.山中亮平(神戸製鋼) 13.松島幸太朗(サントリー) 14.カーン・ヘスケス(宗像サニックス) 15.藤田慶和(早稲田大4年)
〔リザーブ〕
16.平島久照(神戸製鋼) 17.湯原祐希(東芝) 18.垣永真之介(サントリー) 19.宇佐美和彦(キヤノン) 20.村田毅(NEC) 21.日和佐篤(サントリー) 22.小野晃征(サントリー) 23.ティム・ベネット(キヤノン)