ラグビーリパブリック

日本代表がPNC初戦でカナダに快勝! W杯へ向け着実に前進

2015.07.19

PNC

 2か月後に迫ったラグビーワールドカップへ向けて強化中の日本代表が、パシフィック・ネーションズカップ(PNC)の第1戦で手ごたえをつかんだ。アメリカ、サンノゼのアバイア・スタジアムで18日(日本時間19日)、同じワールドカップ出場国のカナダ代表と対戦し、20-6で勝利。前半にWTB藤田慶和がトライを挙げ、キッカーのFB五郎丸歩はPGを5本成功、粘り強いディフェンスで相手にゴールラインを割らせなかった。
 日本に居住して3年が経過したオーストラリア出身のBKティム・ベネットは途中出場して日本代表初キャップを獲得。首の手術を経て復活したHO堀江翔太は、キックオフから後半28分までアグレッシブにプレーした。

 序盤にPGで先制した日本は前半13分、ラインアウトからのアタックでNO8ヘイデン・ホップグッドとCTB松島幸太朗が好走してゲインし、右WTB藤田につないでトライが生まれた。

 その後、カナダに3点を返されたが、26分にはスクラムでPGチャンスを得、五郎丸が決めて11-3とする。
 33分にCTB田村優が危険なタックルでイエローカードをもらい、14人になったが、辛抱強く守ってハーフタイムを迎えた。

 後半早々、日本はまたしてもスクラムで相手の反則を誘い、追加点。53分(後半13分)にも日本代表FW8人が力強く押してPGチャンスとなり、17-3となった。
 ジャパンはブレイクダウンへの駆け寄りが遅い場面が何度かあり、すばやい継続ラグビーもカナダの堅守に阻まれて後半はトライを奪えなかったが、63分にも五郎丸の右足で差を広げ、終盤のカナダのゴール前での連続攻撃もよく耐えた。

 PNC第2節は24日(日本時間25日)。日本代表はアメリカのサクラメント(ボニーフィールド)に移動し、今秋のワールドカップで同組に入るアメリカ代表と対戦する。

<試合後 ヘッドコーチ、選手のコメント>

■エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ
「今日の試合でもっとも良かったのは、選手の姿勢。フィジカルな相手は久々だったが、ハードワークする姿勢やディフェンスも良かった。アタックは2回ほどトライできるところで、できなかったところがあったが、多くの選手に出場機会を与えられ、ほとんどの選手のパフォーマンスも良かった。去年のカナダ代表戦では薄氷の勝利だったが、今年は明らかに日本代表の方が上だった」

■FB五郎丸歩 ゲームキャプテン
「去年のPNCのイメージを持って試合に入ったが、カナダのメンバーが変わっていることや、自分たちのフィジカルが強くなっていることもあり、PNC初戦にしては非常にいい試合だった。去年は前半でずいぶん差をあけられてしまったので、最初の20分はフィジカルにいこうと話をしていた。今日はセットピースが良かったので、キックを多用するような感じではなかった」

■HO堀江翔太
「久しぶりの試合にしては動くことができた。チームは連携部分などを修正しなくてはいけない。自分としての課題はもう少し、しっかりとタックルをしてディフェンスを修正していくこと。これからゲーム慣れしていくと思うのでもっと良くなる」

■CTB/WTBティム・ベネット
「この数か月一緒に練習してきたチームメイトと試合に臨み、勝利も勝ち取った。初キャップというのはその勝利について来たおまけのようなものだが、非常に嬉しい。テストマッチはフィジカルでスピードが速いと感じた。自分が出た最後の20分はディフェンスにまわることが多かったが、すぐ試合に入ることができた。次の出場機会も待ち遠しい」

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