“ジンビ”をおこなうフィジー代表（写真は昨年のW杯予選より／Photo: Getty Images）
パシフィック・ネーションズカップの開幕ゲームが18日、フィジーの首都スバでおこなわれ、フィジー代表がトンガ代表を30-22で下した。
序盤に先制トライを許したフィジー。テリトリーとボール支配率で上回りながらも、トンガの粘り強いディフェンスにハンドリングエラーを繰り返していたが、PGで3点を返したあとの前半38分頃、パワフルな12番が右タッチライン沿いを突破して14番とのコンビネーションで敵陣深くに入り、SHヘンリー・セニロリにつないで逆転トライを挙げた。
10-8で迎えた後半早々、トンガにオフロードでつながれ再び追う立場になったフィジーだが、PG2本で再逆転。60分、トンガの途中出場SHソナタネ・タクルアがゴール前の密集から出た球を素早く拾ってインゴールに飛び込み、16-22とまたしてもゲームはひっくり返ったものの、フィジーはその約5分後、敵陣左深くでターンオーバーに成功し、すばやく右へ回して逆転につながるトライを決めた。
地元サポーターの声援もあって活気づいたフィジーは、終盤にも大型FWの突進をきっかけにチーム3トライ目を挙げ、ライバルとの初戦に競り勝った。
今年のパシフィック・ネーションズカップは6か国が参加。総当たり戦ではなく、プールAのチーム（日本、サモア、トンガ）はプールBのチーム（フィジー、アメリカ、カナダ）と対戦することになっている。8月3日の最終順位決定戦まで残り試合はすべて北米でおこなわれる予定で、日本代表は日本時間19日午前に、アメリカのサンノゼ（アバイア・スタジアム）でカナダ代表と対戦する。