ラグビーリパブリック

首の手術から復活した堀江がPNC初戦に先発! ベネットは初キャップへ

2015.07.17

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ワールドカップ2か月前に戦列復帰となる堀江翔太(撮影:BBM)

 日本(世界ランキング13位)、サモア(9位)、フィジー(11位)、トンガ(12位)、アメリカ(16位)、カナダ(17位)の6か国が参戦するパシフィック・ネーションズカップ(PNC)が、北米を中心に7月18日から8月3日まで開催される。いずれも今秋の第8回ラグビーワールドカップ出場国で、選手のセレクションを兼ねた大事なテストマッチとなる。

 エディー・ジョーンズ ヘッドコーチ率いる日本代表は、日本時間19日午前にアメリカのサンノゼ(アバイアスタジアム)でカナダ代表と第1戦をおこなう予定で、その試合登録メンバーが日本ラグビーフットボール協会から発表された。

「昨年11月以来のハードなテストマッチとなるので、ワールドカップへ向けてさらなるレベルアップを期待できる試合。選手選考に関しては、フィットしていて準備万端な選手を選出した。PNCはもちろん全試合勝利を収めたいが、それと同時にワールドカップへ向けた試合でもあるので、出場機会を得た選手たちはワールドカップに選ばれるよう最大限の努力をしてほしい」と指揮官。

 首の手術と長いリハビリを経て復活したHO堀江翔太が先発出場することになり、春シーズンはスーパーラグビーにチャレンジしていたCTB松島幸太朗もスターティングメンバーに名を連ねた。
 堀江は「自分にとっては久しぶりの試合となるので、とても楽しみ。手術した首はトップリーグのプレーオフファイナルよりだいぶ良くなっている」と自信をのぞかせる。松島は「日本代表として今年最初の試合となるが、スーパーラグビーのワラターズで勝ちにこだわることを体感してきたので、試合で存分に気持ちを出して行きたい。メンタル面も強くなったと思うので、試合でも平常心を保って自分のペースで頑張りたい」と意気込みを語った。

 ベンチには、メルボルン・レベルズの一員としてスーパーラグビーデビューを果たしたPR稲垣啓太も入り、ストーマーズ戦で通用したスクラムで成長をアピールしたい。また、3年間継続居住の条件を満たして日本代表入りの資格を得たCTBティム・ベネットもリザーブメンバーに選ばれ、出場すれば念願の初キャップとなる。オーストラリア出身の24歳は、「この数か月みんなとずっと一緒に練習してきたので、試合メンバーに選ばれて興奮している。日本代表として初キャップを得るチャンスなので、とてもうれしいし、チームに貢献したい。家族も自分のことを誇り高く思ってくれているし、家族やファンのためにもベストを尽くして戦いたい」と決意表明した。

 ゲームキャプテンを務めるFB五郎丸歩は、「いつでも出場する23人がベストメンバーという誇りと責任を持って、準備することが大切。6月にはハードなトレーニングを積み、PNCに臨めることが非常に楽しみ。ワールドカップに向けたセレクションにはなるが、選手一丸となり一戦一戦戦っていきたい」とコメントした。

<PNC 第1戦 日本代表 試合登録メンバー>

1.平島久照(神戸製鋼)  2.堀江翔太(パナソニック)  3.山下裕史(神戸製鋼)  4.大野均(東芝)  5.トンプソン ルーク(近鉄)  6.アイブス ジャスティン(キヤノン)  7.マイケル・ブロードハースト(リコー)  8.ヘイデン・ホップグッド(―)  9.日和佐篤(サントリー)  10.立川理道(クボタ)  11.福岡堅樹(筑波大4年)  12.田村優(NEC)  13.松島幸太朗(サントリー)  14.藤田慶和(早稲田大4年)  15.五郎丸歩(ヤマハ発動機)   

〔リザーブ〕
16.稲垣啓太(パナソニック)  17.木津武士(神戸製鋼)  18.垣永真之介(サントリー)  19.宇佐美和彦(キヤノン)  20.村田毅(NEC)  21.内田啓介(パナソニック)  22.廣瀬俊朗(東芝)  23.ティム・ベネット(キヤノン)

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