ラグビーワールドカップ2015のプールB初戦で日本代表と激突する南アフリカ代表は、今週末からラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)に参戦する。18日にブリスベンでおこなわれるオーストラリア代表戦の試合登録メンバーが発表され、ハイネケ・メイヤー ヘッドコーチは経験豊富なユーティリティバックローワーのスカルク・バーガー(サントリー/ストーマーズ)を8番で試すことが明らかになった。昨年の同国最優秀選手であるNO8デュアン・フェルミューレンが首の手術を受けてワールドカップに間に合うかどうか定かではなく、指揮官は、先週末の世界選抜戦ではライオンズ主将のワーレン・ホワイトリーに8番でチャンスを与えていた。
ブレイクダウン周辺のフィジカルバトルに強く、世界最高のオープンサイドFLと呼ばれたバーガーだが、ハンドスキル、走力もあって総合力が高く、エイトマンが彼のベストポジションと見る人もいる。
世界選抜戦で活躍した21歳のジェシー・クリエルは2試合続けて13番を任され、念願の初キャップ獲得となる。アウトサイドCTBは、1番手と目されるジャック・フーリー(神戸製鋼)がまだ万全の状態ではないため、このチャンスに大きくアピールしたいところだ。インサイドCTBは、左ひざの大怪我から復活したばかりのジャン・デヴィリアーズ主将が所属チームのウェスタン・プロヴィンスに戻って調整中であり、ダミアン・デアリエンディに指揮官の熱視線が注がれる。
対するオーストラリア代表も出場予定メンバーを発表。フランスのトゥーロンで全盛期に近いパフォーマンスを取り戻し、4年ぶりの代表復帰となる92キャップのマット・ギタウは、インサイドCTBで先発する。同じくトゥーロン所属のWTBドリュー・ミッチェルはリザーブメンバーに名を連ねた。
10番を任されたのはクウェイド・クーパーで、レッズで長年コンビを組んできたSHウィル・ゲニアとプレーメイクする。2人ともここ数年は怪我に苦しんだこともあり、ワラターズのSOバーナード・フォーリーとSHニック・フィップスにポジションを奪われていたが、20か月ぶりに一緒にテストマッチで先発出場することとなった。
オーストラリア代表には世界的オープンサイドFLが2人いるが、今週末の南ア戦では、注目の背番号7は副将のマイケル・フーパーが着る。度重なる故障を克服して約2年半ぶりに国際舞台に戻ってきたデイヴィッド・ポーコックは、ベンチで待機することとなった。
<オーストラリア代表>
1.スリッパー 2.モーア(主将) 3.ケプ 4.スケルトン 5.シモンズ 6.ファーディー 7.フーパー 8.ヒギンボッサム 9.ゲニア 10.クーパー 11.ホーン 12.ギタウ 13.クリンドラニ 14.アシュリー=クーパー 15.フォラウ
〔リザーブ〕
16.ポロタナウ 17.シオ 18.ホームズ 19.ホーウィル 20.ポーコック 21.フィップス 22.トゥームア 23.ミッチェル
<南アフリカ代表>
1.ムタワリラ 2.B・デュプレッシー 3.J・デュプレッシー 4.エツベス 5.マットフィールド(主将) 6.ロウ 7.クッツェー 8.バーガー 9.ピナール 10.ポラード 11.ハバナ 12.デアリエンディ 13.クリエル 14.ピーターセン 15.ルルー
〔リザーブ〕
16.ストラウス 17.H・ファンデルメルヴァ 18.マルハーバ 19.デヤガー 20.モホジェ 21.レイナー 22.ランビー 23.ンヴォヴォ