(Photo: World Rugby/Martin Seras Lima)
男子7人制代表の強豪チームが集う「 HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ」の、2015-2016年シーズン以降4シーズンの開催地が、国際統括団体のワールドラグビーから発表された。
昨年から噂されていた通り、東京大会は選外。2012年から4年連続、春に秩父宮ラグビー場で開催されてきたが、グラスゴー(スコットランド)とともにセブンズ最高峰の国際サーキットから外れた。開催地の選定方法については、ワールドラグビーが世界的なセブンズの強化・育成を鑑み、戦略的に決定したとされているが、東京とグラスゴーが外れたのは、集客の少なさも理由のひとつだったのではないかと一部でいわれている。
日本ラグビーフットボール協会の坂本典幸専務理事は、「日本のファンの皆様にはセブンズの国際試合を生で観戦して頂ける機会が無くなってしまい大変申し訳なく思っております。日本協会としましては、リオデジャネイロオリンピックに向けて、少しでも多くの方々にセブンズに親しんでいただく機会を増やして参ります。今後は、より一層セブンズの強化・育成を図っていきたいと思います」とコメントを発表した。
アジアでは東京大会の代わりにシンガポールが、ヨーロッパではグラスゴーの代わりにパリが選ばれ、どちらも10季ぶりにセブンズワールドシリーズを開催する。
これまで9都市で開催されてきた男子のセブンズワールドシリーズは、2015-2016シーズンは1大会増の10ラウンドでおこなわれることとなり、カナダのバンクーバーも新たに開催地として選ばれた。オーストラリア大会の場所はゴールドコーストからシドニーに移り、ポートエリザベスでおこなわれてきた南アフリカラウンドはケープタウンでの開催となる。
今秋のラグビーワールドカップが終わってから約1か月後、12月4日にドバイでキックオフとなり、来年のリオデジャネイロオリンピック出場をめざすソニービル・ウィリアムズなど、多くの15人制スター選手たちもセブンズワールドシリーズ参加が予想される。
男子セブンズ日本代表は昨季ワールドシリーズでコアチーム中最下位となったため、降格し、2015-2016シーズンは常時参戦できないが、アジアラウンドの香港セブンズなどで招待チームとして参加する可能性がある。
<2015-2016 HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ>
【Round 1】 12月4〜5日/ドバイ(UAE)
【Round 2】 12月12〜13日/ケープタウン(南アフリカ)
【Round 3】 1月30〜31日/ウェリントン(ニュージーランド)
【Round 4】 2月6〜7日シドニー(オーストラリア)
【Round 5】 3月4〜6日/ラスベガス(アメリカ)
【Round 6】 3月12〜13日/バンクーバー(カナダ)
【Round 7】 4月8〜10日/香港(中国)
【Round 8】 4月16〜17日/シンガポール
【Round 9】 5月14〜15日/パリ(フランス)
【Round10】 5月21〜22日/ロンドン(イギリス)