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春の関東中学校大会 國學院久我山中が初の連覇!

2015.06.21

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優勝した國學院久我山中。昨年は全国大会準優勝。永友主将ら経験者は昨年のリベンジを狙う
(撮影:井田新輔)

 第66回関東中学校大会は最終日の21日、決勝、3位決定戦が埼玉・熊谷ラグビー場で行われ、國學院久我山中(東京)が21-19で茗溪学園中(茨城)を破り、連覇を成し遂げた。なお、この両校は、9月の「太陽生命カップ2015 第6回全国中学生大会」に関東代表として出場する。

 前半はお互いの粘り強いディフェンスで好機を活かせない。久我山中は12分、ゴール前での相手反則からFWが速攻を仕掛けて、前に出る。ゴールラインを割れないと見るとすかさず左へ展開。ブラインドからライン参加したWTB杉本大雅が先制トライを挙げる。一方、茗溪中は17分、ターンオーバーしたボールをしつこくつないで小林太亮がトライを返す。7-7と同点で20分ハーフの前半を終えた。

 後半も久我山中が先手を取る。CTB永友利玖の超ロングパスからWTB角谷光貴が大きくゲインしてゴール前に迫ると、素早い球出しからSO中楠一期が力強い前進から勝ち越しトライ。さらに6分にはPR工藤壮太がトライを奪って21-7とリードを広げた。

 ただ、茗溪中も伝統の一体となったラグビーでボールをつなぐ。13分には相手ペナルティから速攻を仕掛けて、ゴール前のラックからPR佐藤剛がトライを返して12-21。さらに16分にはWTB太田大地がインターセプトから中央にトライを挙げて19-21と2点差に迫った。

「追い上げてこられて焦りはありました。(茗溪は)レベル高いなと感じた」と終盤の攻防を話したのは久我山中SO中楠。それでも、最後は久我山中のディフェンスが勝利を呼び込んだ。通算5度目の優勝を手にした土屋謙太郎監督は、「キックの少ない、久我山と茗溪らしい試合だった」と笑いながらも、「昨年の遺産もあるけど、自分たちでコミュニケーションが取れるチーム。まだできないことも多いけど、できることを出して勝てました」と話した。

 惜敗の茗溪中・芥川俊英監督は「コンタクトの部分でやられました。うちらしい面も出せて(大会で)成長できたと思いますが、思うようにできなかった方が多い」と振り返った。

 大会終了後、表彰された大会優秀選手は以下の通り。

江下遼、高野光平、斎藤大地、中楠一期、永友利玖、岸本尚龍(國學院久我山中)、小林太亮、黒川心平、太田大地(茗溪学園中)、佐々木隼、西山周作(世田谷区千歳中)、松岡勇樹(慶應義塾普通部)

(取材:福田達)

個々が前に出る能力の高かった國學院久我山中。得点力は高い(撮影:井田新輔)

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